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その悩み「ランドセル症候群」かも?小学生の通学の悩みと解決策 

突然ですが、「ランドセル症候群」ってご存知でしょうか?

「ランドセル症候群」とは?

小学生の体格に合わないほど、通学の荷物が多く・重くなっていることにより、通学自体に心身ともに苦痛を感じてしまっている状態のことです。

重いランドセルを背負うことによって肩こりや腰痛、筋肉痛が起こるというような身体的な異常だけでなく、通学自体に不快感や憂鬱な気持ちを持ってしまう心理的な問題が発生してしまうのが、ランドセル症候群の特徴です。

お子さんのランドセルを持ち上げたり、通学の様子を見たりしたことはありますか?
ランドセルの重さは、平均約4㎏とも言われています!!
これは、体の小さな小学生にとって、適切な重量よりも1.5㎏も多いです。
そのため、実は、小学生のお子さんで通学に苦痛を感じている子は多いんです。

この記事では、小学生の通学のお悩みと解決策を紹介しています。
学校に行きたがらないのは、勉強が嫌なせいでも、人間関係が悪いせいでもなく…
もしかしたら「荷物が多く、重すぎるため、通学が辛いから」かもしれません!

目次

小学生の通学の悩み

小学生の通学における問題点はご存知でしょうか?
現状について説明いたします!
小学生の通学の悩みについて、今回は「荷物」に焦点をあてて見ていきましょう!

悩み① 荷物が多い・重い

小学生の荷物は勉強道具をはじめとして、体操服や絵の具セット、習字道具など、さまざまありますよね。
そして、それらの総重量や体積は、お子さんの小さな体には、身体的・精神的苦痛を与えるには十分の量です。
それらを持って「毎日」通学しなくてはならないと思うと、学校が嫌になってしまう気持ちも想像がつくでしょう。
また、身体的な不調にも直接的に結びついています。
首や肩、腰の痛みを訴えるお子さんも多く、長期間負担をかけると姿勢の悪化も起こしていきます。

教育方針の転換が、荷物が多い原因の1つ!?

一般社団法人教科書協会の「教科書発行の現状と課題(2021年度版)」によると、小学生1-6年生で使用する教科書のページ数の合計が2005年の4857ページから、2020年は8520ページと2倍近くに増加したといっています。

また、新学習指導要領ではICT教育が推進されているため、小学生に電子端末が支給されたり、教科書以外の副教材の数が増えたりしています。

これらの結果、教科書自体が重くなったり、持って行くべき用具が増えたりしています。

同社の調査によると、ランドセル以外にサブバッグを別に持って登校する小学生が9割以上もいるという結果もでています。

悩み② 置き勉ができない・上手く活用できない

荷物を減らす方法として、「置き勉」が思いつくと思います。
しかし、置き勉を許可していない学校や、学校で置き勉が許可されていても上手く活用できないお子さんがいるのです。

【置き勉を許可していない学校】

置き勉を許されていない小学生は、5割弱とかなり多いです。

文部科学省も置き勉を推奨しておりますが、なかなか進んでいないのが現状です。

2018年9月に文部科学省は、各地の教育委員会などへの事務連絡において、「日常的な教材や学習用具等について」という項目で、「宿題で使用する教材等を明示することにより、家庭学習で使用する予定のない教材等について、児童生徒の机の中などに置いて帰ることを認めている」と明記しています。

【置き勉を活用できない小学生】

置き勉をしてよいとしても、置き勉をしていない・出来ていないお子さんがいます。

なぜなら、どの教科書やノートを持ち帰ったり、学校に持ってきたりしたらよいのか自分で判断できないからです。

その結果、すべてを持ち帰り、すべてを持って来るという非効率的な習慣になってしまっているのです。

たしかに、教師もそこまで介入して、持ち物を管理してはいないため、そのような小学生がいてもおかしくはありません。

しかし、身体的・心理的な健康を目指すのであれば、置き勉を活用できていない現状は問題があると言えます。

悩み③ 通学時間が長い

前述の悩み①と②では、荷物の量について言及しましたが、その荷物を運ぶ「道のり」にも問題がある場合が多いです。
例えば、通学時間が極端に長かったり、山道がけわしかったりすると、荷物の重さに加えて苦痛が上乗せされると想像できます。
2018年のセイバンの調査によると、平均通学時間は15分程度だったものの、20分以上かかる子どもも27.1%いるという結果が出ています。
通学時間を根本的に解決することは難しいですが、荷物の量を減らすことで一定の効果は期待できるでしょう。

悩みの解決策

通学に関する小学生の悩みについて触れてきましたが、次はその解決策をご紹介します!
通学時間が学校自体の方針など、根本的に解決するのが難しいものも多いですが、
「通学時の荷物量による身体的・心理的苦痛を軽減する」ことに焦点を当てていきます。

解決策① 楽なランドセルを選ぶ

様々な事情で荷物量を直接的に減らすことはできない場合もあるかもしれません。
そんな時は、同じ荷物量でも身体的負担が少なくなるランドセルやバッグを選びましょう。
様々な方法を紹介します!
お子さんの体型や性格に合うものが一番ですので、お子さんと相談しながら考えてみてください!

フィット感を調整する

ランドセル自体を変えることも大切ですが、まずは、持っているランドセルのフィット感を調整してみてあげてください。

もしかしたら、身体的な負担や感じ方を変えることができるかもしれません。

【チェックリスト】

  • ランドセルと背中に隙間がない
  • ランドセルがまっすぐ立ったような状態
  • お子さんが背中に違和感がなく楽に感じる
  • 身体を動かしてみて、圧迫感や違和感がない
ランドセル選びでは見た目以外にもこだわる

もしランドセルを買う前であったり、買い替えたりする予定がある場合、ランドセルの性質をしっかり確認してから購入しましょう!
様々なメーカーからランドセルが発売されており、お子さんは色や見た目のかっこよさで選びがちだと思いますが、
重量強度にもこだわりましょう!

また、ランドセル症候群の解決に特化した通学カバンも販売されています!
ランドセルの指定が無いのであれば、選択肢に入れることをおすすめします!

収納機能を備えたランドセルカバー

上履き入れや体操着など小さな荷物を、ランドセルカバーに収納することができます。

ランドセル自体を変えなくてもカバーを使用することによって、お子さんの感じ方を変えることができるかもしれません!

【メリット】

  • 荷物を持つ両手をあけることができて安全
  • ランドセルを汚れや傷、雨から守る

解決策② 置き勉を適切に活用する

学校で置き勉が許可されているのならば、置き勉を活用して持ち運ぶ荷物量を減らしましょう!
文部科学省も推奨しているという事実を受け止め、置き勉は悪いことであるという先入観をなくしましょう!
では、置き勉の適切な活用方法とはなんでしょうか?ポイントを見ていきましょう!

副教科は基本的に置き勉しよう

副教科は宿題が出ない学校が多いと思います。

そのため、家で副教科の教科書やノートを開くことはあまりありません。

したがって、基本的に置き勉していくことをおすすめします。

持ち帰るべき用具が分からない場合、先生や両親に相談しよう

宿題でどの用具を持ち帰ればよいか分からないから、全部持ち帰ってしまっているお子さんは、

一度先生や両親に相談するのをおすすめします。

もし、お子さんがそのような習慣を持っていたら、親御さんから提案してみるのもおすすめです。

シールやマークをつけることで、持ち帰るべき用具を視覚的に分かりやすくするのもいいですね!

快適な通学時間を一緒につくろう!

最後までお読みいただきありがとうございます。
小学生の通学の現状に衝撃を受けたかったも多いのではないでしょうか?
実はお子さんもランドセルの重さや荷物の多さに悩んでいるかもしれません…
ぜひお子さんと一緒に考えてみてください!

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