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【小学生】家庭学習で大事な6つのポイント

文部科学省 学習指導要領「生きる力」

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm
目次

ポイントその1:ゴールを明確にして取り組む

家庭学習時間の目安はよく「学年×10〜15分」と言われます。例えば、1年生なら10〜15分程度、6年生だと60〜90分程度ということになります。

しかし、時間だけを先に決めてしまうと、無駄にダラダラと取り組むだけで「終わった!」となりがちです。
ノートを確認してみると「え?60分もやって、たったのこれだけ?」となりがちです。  

お子さんとの家庭学習のゴールは、「時間」ではなく「量」を目安にするのが良いでしょう。
「○ページまで終わったら休憩しよう」等と量の目安を決めて取り組みます。

そうすることで、自然と集中力も身に付き、効率的にやろうとする習慣が付きます。 

ポイントその2:リビングで音読練習

低学年の頃は、よく「音読練習」が宿題に出ます。「○回読んだらおうちの人にサインをもらおう」というようなものですね。
そうは言っても、フルタイムで働いている親御さんは、なかなかお子さんの音読を聞いてあげる時間を取れません。

そんな時は、家事をしている横で音読練習をさせるのが良いです。
リビングに教科書や音読カードを持ってきて、テレビ等音の出るものは消して、読むのです。  

「読むこと」は、全ての学習の基礎となります。低学年の頃は声に出して読む、いわゆる「音読」が基本ですが、だんだんと声に出さずに読めるようになっていきます。

初めての文章を読んで何を言っているのかを理解すること、これが大切になります。
「音読」は、このような思考の基礎となり、また脳を活性化するための方法の一つでもあります。 

ポイントその3:丸つけは解いた後すぐに

ワークやドリルの丸つけは、解いた直後に行うのがベストです。

例えば、夏休みの宿題として出たワークを例にします。7月25日に、悩みながらもようやく解いた問題があったとします。あるいは、あやふやだけれども半ば勘を働かせて記入しておいたところがあったとします。

それを、8月30日に丸つけしても、すっかり忘れてしまっていて復習になりません。
「自信をもって答えたのに違っていた」「難しかったけれどできていた」そういう小さな気付きが、力になっていくのです。  

低学年のうちは、おうちの人が丸つけをしてあげますが、小学4年生頃からは丸つけも自分でします。
「問題を解く」→「丸つけ」→「答え直し・復習」までが、学習のワンセットであると捉えるようにしましょう。 

ポイントその4:暗記物は定期的にフィードバック

「エビングハウスの忘却曲線」というのをご存知ですか?これは、1885年頃にドイツ人の心理学者ヘルマン・エビングハウスが行った実験をグラフに表したものです。

一度記憶した情報を、時間が経過してから記憶し直すのに節約できる時間の割合を表しています。
この実験によると、100分かけて覚えたことを、20分後にもう一度覚え直した場合、42分で覚えられるのに対し、同じことを1日後に覚え直そうとすると、67分もかかるのだそうです。
その差は実に、20分もあります。

このことから、できるだけ短いスパンで、定期的に覚え直しをしていくことが、暗記の効率的な学習方法であるということがわかります。  
漢字や算数の公式、社会や理科の重点事項等は、学習の1日後に10分、1週間後に5分、1ヶ月後に2〜4分の復習をすることで、グッと定着率が上がるのです。

暗記物は、このように定期的にフィードバックしながら自分のものにしていくことが大切です。 

ポイントその5:「学ぶ」は「まねる」から

「学ぶ」の語源は「まねる」であるとも言われています。「まねる(真似る)」つまり、誰かのやり方を真似することが、まず第一段階です。

「誰か」とは、身近な兄や姉、親戚のお兄さんやお姉さん、近所の大学生や高校生、ネットや書籍の人……、お子さんの身近にいる先輩たちの学習方法をまず「真似る」ことから始めると良いでしょう。

モデルとなる存在の情報収集は、ぜひ親御さんがやってあげてください。
もちろん、親御さんご自身の体験を真似させても良いと思います。  

「真似る」方法に取り組む中から、お子さんに合った勉強方法を見つけ出し、アレンジを加えオリジナリティーを出していってください。 

ポイントその6:自己肯定感を高める

2019年に発表された内閣府子ども若者白書の「日本の若者意識の現状〜国際比較から見えてくるもの」によると、満13〜29歳の日本の若者のうち、「自分には長所があると感じている」の問いに対して、62.3%が「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答しています。

これは、諸外国と比べて割合が低いだけでなく、5年前の調査よりも下がっているという結果です。  
自己肯定感は、自己有用感にも繋がり、全ての行動のやる気の素であると言っても過言ではありません。

ぜひ、お子さんの自己肯定感を高める言葉かけを、家庭において実行してほしいと思います。 お子さんの自己肯定感の高まりが、学習へのやる気や根気、集中力に繋がります。  

学校で、自己を抑制し周囲に合わせることを頑張って過ごしてきた子どもたちが、家庭へ戻ったときには、ぜひプラスの言葉かけやスキンシップをとってあげてください。  

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