2023年度公立高校入試過去問解説【青森・国語・大問5】
テーマ:小説文
問題文
次の文章を読んで、あとの(1)~(6)に答えなさい。
(1)
「扉を開ける」の文節相互の関係と同じ関係のものを、次の1~4の中から一つ選び、その番号を書きなさい。
1 少女が歌う
2 晴れたので見える
3 すばやく動く
4 先生も笑う
(2)
「(あ)異変を感じた」とありますが、「母」が「凛」の状態を見て動揺している様子を表した語句を、本文中から十四字でそのまま抜き出して書きなさい。
(3)
「(い)動かなかった」とありますが、ある生徒が、動けないでいるときの「凛」の様子について次のようにまとめました。( )に入る適切な内容を、二十五字以内で書きなさい。
「凛」は、部屋に入ってきた母に( )よく分からなかった。
(4)
「(う)自分だけの新しいカケ」とありますが、ある生徒が、「カケ」に対する「凛」の気持ちについて次のようにまとめました。( )に入る適切な内容を、二十字以内で書きなさい。
カケは、弓よりも( )から、「凛」は自分だけのものが欲しくて仕方なかった。
(5)
「(え)ごめんね…」、「(お)ごめんなさい…」とありますが、ある学級で、この二つの表現について話し合いをしました。次は大森さんのグループで話し合っている様子です。【A】、【B】に入る適切な内容を、【A】は十五字以内で、【B】は十字以内で書きなさい。
大森:「ごめんね…」は、カケに対して、二か月ほどしまい込んでいたことを謝っているんだよね。
渡辺:カケに触ったことで、買ってもらったばかりのカケをつけて寝ていた日々が【A】ことを思い出したんだよ。
水木:このとき、弓道の大切さを再確認したんだね。
大森:「ごめんなさい…」は、「母」に対して謝っているとも考えられるね。
渡辺:「母」は「凛」が無理をしていたことに以前から気づいていたんだね。「母」は、「安心した様子」だけど「怒ったように」言っているよ。「凛」のことを【B】からこそ、「母」は強い口調で言ったのではないかな。
(6)
この文章について述べたものとして最も適切なものを、次の1~4の中から一つ選び、その番号を書きなさい。
1 比喩を用いて体の様子を描写することで、「凛」にとって「母」が必要不可欠な存在であることを表現している。
2 言葉を省略する「-」を用いることで、「凛」が「母」に対して言い返せずに悩んでいることを表現している。
3 弓道に関する単語を多用することで、「凛」が弓道の難しさについて認識していることを表現している。
4 現在の場面に回想する場面をはさむことで、「凛」が弓道に懸命に向き合ってきたことを表現している。
解答・解説
(1) 3
3は修飾・被修飾の関係
1,4は主語述語の関係、2は接続の関係になる。
(2) 青ざめた顔で立ち尽くしていた
青ざめた顔は動揺した時の表現
(3) (例)呼びかけようとしたが声が出たのか口が動いたのか
文中「呼びかけようとしたが~口が動いたのかどうかも」を参照。
(4) (例)馴染んでいるかどうかが重要とされる
文中「カケは弓よりも~重要とされる」を参照。
(5) 【A】(例)希望に満ちていて幸せだった 【B】(例)心配している
A:文中「希望に満ちていて~幸せだったかもしれない。」を参照。
B:「母」の「凛」に対する適切な感情を記述すればよい。
(6) 4
1は「比喩を用いて体の様子を描写する」が不適。
2は「「凛」が「母」に対して言い返せずに悩んでいること」が不適。
3は「弓道の難しさについて認識していること」が不適。
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