小中高の部活（習い事）「和太鼓部」

こんにちは。皆さんは新しい学生生活で、どの部活に入ろうか悩んでいたりしませんか。

小学生の高学年になった際や中学や高校に進学した際に「どの部活に入ろうか？」と悩むお子さんはとても多く、家庭教師ひのきあすなろでも相談を寄せられることが度々あります。

そんな中で、日本の伝統文化に馴染みの深い部活は「和太鼓部」です！
和太鼓の名前や特徴は知っている人が大半だとは思いますが、その種類や歴史について知っている人は非常に少ないです。

今回は、そんな「和太鼓部」の活動に焦点を当て、どんなところなのか、どのように活動するのかなどをご紹介していきたいと思います。ぜひ部活動選びの参考にしてみてくださいね！

和太鼓とは？

和太鼓は打楽器の一つで、数ある日本の太鼓をまとめて呼ぶ時に使われる呼び名です。

大きく分けて「長胴太鼓」、「桶胴太鼓」、「附締太鼓」の3種類があり、祭礼や歌舞伎、能、神社仏閣などにおける儀式に用いられ、木製の胴に皮を張り、それを振動させて音を出すものであるとされています。桴（ばち）で叩くものを太鼓と呼び、手で叩くものは鼓（つづみ）と呼ばれます。

和太鼓の歴史はとても古く、縄文時代（紀元前約1万3000年～紀元前約300年）に、縄文式土器に皮をかぶせ紐で固定したものを、手で叩いて音を出したことから始まったと言われており、こうして日本で誕生した太鼓（和太鼓）は、仲間同士の伝達のための合図に使われたり、神や祖先との対話のための道具として使われたりしたのではないかと考えられています。

日本に音楽として太鼓が伝わったのはアジア大陸からと言われており、群馬県の古墳などで肩から太鼓を下げた埴輪（はにわ）が出土していることから、古墳時代後期には儀式や儀礼などの場で太鼓が使われていたことが判明しています。

戦国時代には、軍を統率し士気を上げる為などの陣太鼓としても使用され、現代の時代劇やドラマなどでそのような場面を時折見かけることができます。

その後の江戸時代になると、歌舞伎が誕生し繫盛していきますが、その中で公演中に効果音として使われた太鼓は重要な役割を果たしました。現在の私たちが使っている和太鼓の原型はこの歌舞伎で生まれたといっても過言ではないほどなのです。

そして今日では、祭礼を行う際の山車の運行や獅子舞のお囃子、盆踊りなどで使用され、寺社においては、神々との意思伝達手段として使われているのです。

協調性が身につく

和太鼓は基本的に大人数で叩く団体演奏のスタイルが多く、タイミングを計らって仲間の音に合わせ、心を通わせることで1つの音楽としての演奏を成り立たせます。そのため、学校で和太鼓部に入り仲間と一緒に演奏することで、協調性が生まれ、身につけることができるのです。

和太鼓部の入部メリット

・心が通じ合う仲間、友達ができる
・集中力が高まる
・ストレス解消に繋がる
・協調性が身につく
・心身の健康を保てる
・初心者でも簡単に始められる
・伝統文化に触れて理解が深まる
・活動に誇りを持てる
・海外の人に興味を持ってもらえる

和太鼓部の入部デメリット

・大きな音が苦手な人に不向き
・団体で行う事が多いため、個人で行いたい人に向かない
・潔癖症の人に不向き
・体力に自信のない人に不向き

どんな活動内容？

和太鼓の名前は知っているけど、部活動では何をしているのか詳しくは知らない人が大半だと思います。
そんな「和太鼓部」ではどんな活動をしているのか、ここでご紹介します！

練習

活動のメインとなり日常的に行われているのが、練習です。
部活の活動日に自分の担当する和太鼓の練習をし、仲間と心通わせて自身の腕前を磨きます。
また、入部する人は和太鼓に初めて触れる人も多く、大半が初心者なため、何も分からない人でも安心して活動することができます。

大会出場

中学や高校では、和太鼓部の部活動で培ったチームワークと腕前を発揮できる大会もあり、その規模は全国にまで及びます。特に高校では県大会が開かれ、県内で勝ち残った団体がその県の代表として全国大会へ出場することになつため、狭き門をくぐることになります。

中学では、公益財団法人日本太鼓財団が主催する「日本太鼓ジュニアコンクール」に、高校では、文化庁などが主催する「全国高等学校総合文化祭（通称：総文）」に参加することができます。

お祭りやイベントなどに出演

和太鼓部では、大会に参加するだけでなく、学校の文化祭や地元のお祭り、イベントに参加して演奏を披露することがあります。
時には他校との合同演奏会やリモートでの出演などを行い、幅広く活動している学校もあります。

まとめ

今回は歴史の深い「和太鼓部」を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

珍しいことに和太鼓部でもデメリットが少なく、全国で一丸となって盛り上げることのできる部活動となっているため、進学先の部活に悩んでいるお子さんや進学後に決めかねているお子さんは選んでみてはどうでしょうか。

• 「太鼓の音が好き。」
• 「仲間と何かを共感し合いたい。」
• 「日本の伝統文化が好き。」

など、ご希望のお子さんがいましたら、和太鼓部のある学校へ入学するといいかもしれませんね♪

部活動を通じて色々な経験ができるよう、家庭教師のひのきあすなろは心から応援しています。

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