小中高の部活（習い事）「美術部」
小・中・高校のお子さんから共通して相談を寄せられることの多いお悩みが、「どの部活に入ろうか？」ということ。
部活動によっては毎日活動があったり、朝の練習もあったりして、学校生活の多くの時間を部活で過ごすこともあるでしょう。
勉強との両立はできるのか？初心者でも入って大丈夫なのか？不安な子も多いかもしれません。
そこで、今回は数ある部活の中から「美術部」に焦点を当て、活動内容、また美術部の魅力などをご紹介していきます。部活動選びにお悩みのお子さんはぜひ参考にしてください。
目次
美術について
美術とは、視覚で捉えることを目的として表現された造形芸術の総称です。
どんなジャンルがあるの？
代表的なジャンルとしては絵画と彫刻が挙げられます。これに陶芸、染織、写真、空間芸術であるインスタレーション、映像、パフォーマンスなども含む場合があります。
いくつかのジャンルについて、詳しく紹介します。
・絵画
絵画には風景画や静物画、肖像画など様々な種類が存在します。技法も
- 日本画（日本で伝統的に培われた技法で表現されている絵画。鉱石鉱物を砕いて溶いて使う岩絵具や和紙などの伝統的な材料が使われます）
- 油彩（油絵具を使用してキャンバスや金属板など様々なものに描かれます）
- 水彩（水で溶かす絵の具を使用します。水彩の歴史は古く、旧石器時代洞窟に描かれた絵にまで溯ると言われています）
- 版画（彫刻や細工をした板にインクを塗り、紙へ転写によって表現します。）
- モザイク（石や陶磁器、ガラスなどの小片を組み合わせて埋め込み、絵や模様を表します。）
など多岐に渡ります。
・彫刻
彫刻は３次元の立体美術作品です、石や木材、鉄や青銅など様々な素材を用います。大きく分けて
- カービング（大理石や木材を彫りこみます）
- モデリング（粘土や石膏などで少しずつ肉付けして作ります）
- キャスティング（金属等で鋳造します）
- アセンブリング（プラスチックや鉄などを用い組み立てます）
の4種類の方法で制作されています。
・インスタレーション
室内や屋外などにオブジェ等を置き、空間を構成し変化させ、場所や空間全体を作品として体験させる表現手法です。
ビデオ映像や音響を使用することもあります。
美術部の活動内容
学校により様々な活動を行っている美術部ですが、活動内容について一部をご紹介していきます。
作品制作
油彩、水彩、デザイン画、クロッキー、粘土、陶芸、染色、フィギュア造形など、学校によりますが取り組める作品のジャンルは多岐に渡ります。
個人での制作のほか、共同でモザイクアートや壁画などを作成するところもあるようです。
コンクール
様々な美術系のコンテストに応募するような、本格的な活動も行います。
学校によっては本格的な技術指導や制作指導を受けることができたり、美術やデザイン系の進路を考える人には、制作を通じて進路相談やアドバイスを受けられるようなところもあるようです。
学校行事
文化祭のポスターを描いたり、体育祭でマスコットや看板を作成したり、プログラムの表紙デザインを手がけたりと、学校行事のお手伝いの仕事も多くあります。
合宿
夏休み等の長期休暇に、油絵で風景画を描くような合宿を行う学校もあるようです。
美術部の魅力
・技術が上がる
作品の制作をし、先生や部員と意見を交わすことを繰り返すことで、技術が格段に上がります。
部内で作品のプレゼンを行い、絵の見方や技術の共有をするような学校もあるようです。
・たくさんの人に作品を見てもらえる
年間を通してコンクールが多数あり、また学校行事に向けても作品を作成するため、自分の作品をたくさんの人に見てもらえる機会があります。モチベーションが高めやすい環境なのも美術部の魅力です。
・表現分野が豊富
たくさんのジャンルの表現に取り組むことができるのも美術部の魅力といえます。溶接や映像表現を行うような学校もあるようです。
美術部に入っていた先輩の声
偏見かもしれませんが、絵を描くのが好きな子は変わっている子が多いです！美術部は変わった子が多くて、話すのがすごく楽しかったです。みんな自分の好きなものに一生懸命できらきらしてました。
美術部には中学校の時入っていましたが、すごく自由な部活でした。行きたいときに行って、好きな絵を描く。部員からアドバイスをもらったり、おしゃべりしたり、活動も自由でした。かなり楽しかったですね。
私は美術系への大学進学を考えており、部活も美術部を選びました。周りはびっくりするくらい絵がうまい子もいて、すごく刺激になりました。顧問の先生からアドバイスももらえて、楽しみながら技術の向上もできました。
まとめ
今回は「美術部」の紹介をさせていただきました。
自分が興味のある表現技法を、とことん追求できる美術部。
入部すれば素敵な学校生活を送ることができるでしょう。
この記事がみなさんの部活選びの参考になりましたら幸いです。
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