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【中学生】完全保存版!三大宗教の始まりについて【歴史】

宗教というものが今現在においても成り立っている理由ですが、実は宗教という考えは、身分制度というものを見直すために生み出された考えのことでした。

といいますのも、紀元前5世紀から6世紀に登場した最初の宗教というのは仏教で、この仏教という考えは、インドでは厳しい身分制度というものがあり身分制度が厳しすぎたがゆえ、社会が平等ではないことを釈迦という人物が嘆いて作り出したものだったのです。

ちなみにですが、宗教というと今でこそ、神様の教えを守っていけば、最終的に天国に行くことが許されるというテンプレートが作られていますが、実は大昔の宗教というのは、あくまで人間が作り出したルールだったんですよ。

文部科学省 学習指導要領「生きる力」

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm
目次

1. 宗教上の神様とは?

じゃあ、なんで急に神様という存在が出てきて、今現在の宗教を作ったのは神様なの?という問題ですが、これには理由があります。
単純に理由を説明しますと、ほかの宗教に自分たちの信仰者を取られないためです。
かなり言い方が悪いんですが、超簡単に説明しますと、仏教の後、キリスト教というものがローマ帝国で作られるんですが、この宗教も実は、今でこそイエスキリストが神様という扱いで神様であるキリストの教えを広めるという形で成り立っていました。元々はキリスト教も実は、単なるイエスという人が教えた差別をなくす考えだったんです。

ここで問題ができました。
「他の宗教が増えてきた場合、どうやって教えを固定して人に語りづいてもらえるように仕立てるか」という問題です。
考えに考え抜いたその結果、「物語性を見出して神様という存在を作って人から人に語りづいてもらっていけば、宗教は信仰者を固定できる」と宗教者たちは踏んだのです。

2. 信仰者取り合い

しかし、そう簡単にいかなかったのは、ほかの宗教に自分たちの信仰者を取られるという問題です。

では、この問題をどう解決したのでしょうか。
キリスト教の後には、今度はアラビア半島でイスラム教が広がるんですが、この宗教も実は、インドの仏教やキリスト教と同じようなもので、イスラム教は、あえて自分たちの宗教が正しい宗教で、他の宗教は間違っている、敵であると言い出したのです。

ちなみにですが、宗教では善と悪を作り出すことで悪は間違った教えだ、善は正しい教えだという流れで人の善行と悪行を解いています。この考えがどの三大宗教もベースになってまして、後から、敵という存在を作ることで他の宗教は間違っているんだということで他の宗教と戦争をするようになったんです。

3. 取り合いから生まれる争い

では、なぜ戦争をする必要性があるの?という問題がでてきます。
これは言い方がとても悪いんですが、自分たちの信徒、つまり宗教を信じる人を増やしていくと、宗教のトップである人物は、宗教を信じる人から施しを貰えるがゆえ、宗教を広げるために牧師さんという宣教師をいろいろな国に送り布教活動を行っていました。
これは日本にも影響があり、江戸時代なんかにキリスト教の宣教師の人が来て宗教を広げようとしたのはそうした理由からでした。

この牧師さんをいろいろな国に送るという点ではまだ平和的なんですが、あの人はキリスト教に入信している、あの人は仏教だからキリスト教には入信してくれないなとなり始めますと、それぞれの三大宗教はある方法を取るようになるんです。

それが戦争というものです。
つまり、宗教は、ある一定までであれば平和的に物事を解決でき、宗教を信じる信仰者を増やせるんですが、それができないと分かるとあの宗教は邪教だという具合に相手を非難し戦争によって相手を駆逐し、自分たちの宗教が正しいと表明したのです。
有名なのは、キリスト教系がこうした戦争を起こしていました。十字軍の遠征がまさに、邪教徒であるイスラム教から聖地を奪還するという名目で残虐非道行為と盗みを堂々と働くための戦争を起こしたのです。

ちなみにイスラム教も、聖戦という名目で自分たちの宗教が正しいという言い分でキリスト教徒を迫害する行為を行ったので、いわば、宗教は宗教のトップ陣営の影響力を獲得するための道具だった時期もあります。

まとめ

では、まとめに入りますが、三大宗教はいずれもその当時の人々には身分制度があり、その制度を破壊しようと人間が作り出したルールが宗教となりました。

その後、宗教はだんだんと影響力が強くなりまして、人間が作り出した教えを神様が教えたルールとすることでさらに信仰を増やしていきます。ですが、信仰が増えると問題になるのが、信仰者の獲得合戦で、信仰者を獲得できないなら、戦争で相手を倒そうという考えに至ったのです。

だから、宗教の教えはあるときに境に、キリスト教であれば敵対者であるサタンという悪魔がいて、イスラム教であればシャイターンという悪魔がアーリマンという神様の敵になり、仏教においてもマーラという欲望の悪魔がいると言われています。

それぞれ、敵を作ることで語りづぎやすいおとぎ話を形成していったのです。

逆を返せば、宗教は、敵という存在がいなかったら、争いの火種にならなかったのでは?ともいわれており、最初に作られた身分制度を撤廃しようと考えた宗教から離れている可能性が実はあるのです。

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