【元素を楽しく学ぼう】～フッ素（F）～

こんにちは！夜に見ている人はこんばんは！家庭教師ひのきあすなろスタッフの百田（ももた）です。

ひのきあすなろのマッドサイエンティスト（自称）の僕、百田が元素について熱く語っていくコーナーです。
このシリーズを通して、化学の面白さ、身の回りの物がどのような原子や分子で出来ているのかを知ってもらえると嬉しいです。

皆さん、元素周期表をお手元に準備して、めくるめく化学の世界にいらっしゃいませ！！

第6回目の今回は原子番号9番のフッ素（F）です。歯医者のフッ素コーティング等が有名ですね。

それでは、フッ素（F）に向かってレッツ・サーチ・エレメンツ！

文部科学省　学習指導要領「生きる力」
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm

フッ素の基本情報

原子記号：F
原子番号：9
分類：非金属
色：ほとんど無色、加圧状態で淡い黄色
状態：常温で気体
不対電子：1つ

フッ素は古くから製鉄の分野で用いられる蛍石（CaF₂）が融剤として用いられました。電気陰性度が全ての元素の中で最も大きいです。地球上ではF₂の分子の状態で存在します。

フッ素の生成方法や確認方法

フッ素は天然で存在しますが、上記に出てきた蛍石から抽出して生成することができます。

フッ素の確認方法は、非常に難しく、歴史上で様々な科学者が試みましたが、失敗をしてきました。理由としてはフッ素は非常に強い反応性を持つため、常温で水素と反応し、フッ化水素を形成してしまいます。また、フッ素は猛毒であり、フッ素中毒になったり、突然の死を迎えてしまった科学者も存在します。

有名なフッ素の化合物たち

単体の気体では猛毒で危険なフッ素ですが、化合物になることで安定し、非常に有用な化合物になります。僕は単体は思春期の頃で結婚（化合）して丸くなるというイメージを持っています。（※個人的な感想です）

エントリーNo.1：フッ化水素（HF）

通常フッ素と呼ばれるときはこの時の状態を指します。冷媒やガラスの目盛り付けや模様付け、金属表面のフッ化処理などに用いられます。

エントリーNo.2：フッ化ナトリウム（NaF）

歯医者さんで歯にコーティングしてもらうものです。
●エナメル質の修復を促進
●歯の質を強化
●菌の働きを弱める
の3つの働きで虫歯の発生と進行を防ぐそうです。

エントリーNo.3：ポリテトラフルオロエチレン（（C₂F₄）n）

通称テフロンです。高分子のときにターゲットになります。

フライパンや鍋などの表面加工に用いられ、高い耐熱性や耐薬品性を持ちます。

エントリーNo.4：ハロゲン間化合物（ClF,BrF,IF₅など）

フッ素の凄いところがここです。通常周期表の同じ族（縦の並び）同士で反応することは稀なのですが、フッ素はその高い反応性から同じハロゲン族の物質と化合物を形成することができます。

フッ素についての小話

族について

族といっても暴走族や窓際族などの族ではなく、周期表の中のお話です。
これまで、18族の希ガス、17族のハロゲンは出てきましたね。他に名前がついているのが1族と2族です。
1族（Hを除く）のものをアルカリ金属と言います。
2族（Be,Mgを除く）のものをアルカリ土類金属と言います。
他にも典型元素や遷移元素、金属元素と非金属元素、常温での状態（気体or固体or液体）などもテストによく出てくるので学んでおきましょう！

さて、フッ素についての理解が深まりましたでしょうか？？
少しでも「面白いな」とか「分かりやすい」と思ってくれたら嬉しいです！

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他にもこんな原子記号を紹介しています

水素（H）	ヘリウム（He）	炭素（C）	窒素（N）	酸素（O）
フッ素（F）	ナトリウム（Na）	マグネシウム（Mg）	アルミニウム（Al）	ケイ素（S i）
硫黄（S）	塩素（Cl）	カルシウム（Ca）	鉄（Fe）	銅（Cu）
銀（Ag）	金（Au）	水銀（Hg）	鉛（Pb）	ウラン（U）