【元素を楽しく学ぼう】~銀(Ag)~
こんにちは!夜に見ている人はこんばんは!家庭教師ひのきあすなろスタッフの百田(ももた)です。
ひのきあすなろのマッドサイエンティスト(自称)の僕、百田が元素について熱く語っていくコーナーです。
このシリーズを通して、化学の面白さ、身の回りの物がどのような原子や分子で出来ているのかを知ってもらえると嬉しいです。
皆さん、元素周期表をお手元に準備して、めくるめく化学の世界にいらっしゃいませ!!
第16回目の今回は原子番号47番の銀(Ag)です。殺菌作用がありますね。いぶし銀な存在になりたいです。(キリッ
それでは、銀(Ag)に向かってレッツ・サーチ・エレメンツ!
文部科学省 学習指導要領「生きる力」
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm
銀の基本情報
原子記号:Ag
原子番号:47
分類:金属
色:銀白色
状態:固体
和名ではしろがね。そのままだと白金(プラチナ)っぽいのですが別物です。ちなみにプラチナ(Pt)は原子番号78の元素です。今回は扱いませんが。
流石11族元素というべきで、電気伝導率と熱伝導率、可視光線の反射率は金属中最大です。鏡に使われるので白雪姫出てきたのは銀が散布されていたかもしれませんね。展延性にも富んでいて、1gの銀は約2200mの線に伸ばすことができます。
酸化作用のある硝酸および熱濃硫酸に溶解し銀イオンを生成します。
3Ag+4HNO₃→3AgNO₃+NO+2H₂O
銀の生成方法や確認方法
銀は銀鉱石から得られますが、実際に銀の鉱石から精錬をするよりも、銅や鉛・亜鉛などの鉱石を電解精錬した副産物として得られる方が圧倒的に多いです。
銀は高価であるため流通網が整っており、市中から回収された銀製品を鋳つぶして再び銀として流通させるリユース・リサイクルが主流となっています。
有名な銀の化合物たち
エントリーNo.1:フッ化銀(Ag₂F、AgF、AgF₂、AgF₃)
フッ素と銀からなる化合物です。Ag¹/²⁺、Ag⁺、Ag²⁺、Ag³⁺の時でそれぞれ、一フッ化二銀、フッ化銀(Ⅰ)、フッ化銀(Ⅱ)、フッ化銀(Ⅲ)と呼ばれます。他のハロゲン化銀とは性質が大きく異なります。
一フッ化二銀Ag₂Fはブロンズ状の光沢を示す固体です。フッ化銀(Ⅰ)を液体フッ化水素に溶解させた後にコロイド状の Ag を加えて製造します。
フッ化銀(Ⅰ)AgFは黄色の薄片状固体です。他の難溶性のハロゲン化銀と異なり、フッ化銀は水に易溶で潮解性を示します。Ag₂O を液体フッ化水素に溶解させた後に、黄色の AgF が析出するまで蒸発させて製造します。
フッ化銀(Ⅱ)AgF₂は純粋なものは無色ですが、光により黒褐色となります。フッ化銀(Ⅰ)をフッ素気流中で加熱して製造します。
フッ化銀(Ⅲ)AgF₃は不安定な赤色の固体で反磁性を示します。テトラフルオロ銀(Ⅲ)塩に、BF₃などを加えて製造します。
エントリーNo.2:酸化銀(Ag₂O、AgO、Ag₂O₃)
銀の酸化物です。Ag⁺、Ag²⁺、Ag³⁺の時でそれぞれ、酸化銀(Ⅰ)、酸化銀(Ⅱ)、酸化銀(Ⅲ)と呼ばれます。ただ、銀の一般的なイオンはAg⁺であるので、以下その時のみを列挙していきます。
酸化銀(Ⅰ)Ag₂Oは黒から褐色の細かい粉末で、他の銀化合物の調製に用いられます。アンモニアと反応して錯イオンと呼ばれるものが生じます。
Ag₂O+4NH₃+H₂O→2[Ag(NH₃)₂]⁺+2OH⁻
エントリーNo.3:塩化銀(Ⅰ)(AgCl)
塩化銀(Ⅰ)AgClは銀と塩素が直接反応して作られます。
2Ag+Cl₂→2AgCl
水溶液中ではほとんど電離せず沈殿します。この沈殿反応は塩化物イオンあるいは銀イオンの定性分析、あるいは定量分析に利用されます。
エントリーNo.4:硫化銀(Ⅰ)(Ag₂S)
硫化銀(Ⅰ)Ag₂Sは黒色の固体で、天然では輝銀鉱として産出します。硫黄の上記に銀を接触させると生じます。
2Ag+S→Ag₂S
銀についての小話
日本は幻の銀王国
天然資源がほとんどなく、輸入に頼っている我らが日本。実は昔は東アジア随一の金・銀・銅の採掘地域だったのです。特に銀は島根県の石見銀山が有名で、当時世界の銀の3分の1は日本産でした。
稼げたでしょう。がっぽがっぽだったでしょう!戦争特需や生糸との交換で、どんどん掘っていきました!そして、無くなりました。。。枯渇してしまったのです。盛者必衰ですね。
さて、銀についての理解が深まりましたでしょうか??
少しでも「面白いな」とか「分かりやすい」と思ってくれたら嬉しいです!
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