【元素を楽しく学ぼう】～マグネシウム（Mg）～

こんにちは！夜に見ている人はこんばんは！家庭教師ひのきあすなろスタッフの百田（ももた）です。

ひのきあすなろのマッドサイエンティスト（自称）の僕、百田が元素について熱く語っていくコーナーです。
このシリーズを通して、化学の面白さ、身の回りの物がどのような原子や分子で出来ているのかを知ってもらえると嬉しいです。

皆さん、元素周期表をお手元に準備して、めくるめく化学の世界にいらっしゃいませ！！

第8回目の今回は原子番号12番のマグネシウム（Mg）です。こちらもナトリウムと同じで人体に必要なミネラルの一つですね。

それでは、マグネシウム（Mg）に向かってレッツ・サーチ・エレメンツ！

文部科学省　学習指導要領「生きる力」
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm

マグネシウムの基本情報

原子記号：Mg
原子番号：12
分類：金属
色：銀白色、炎色反応は示さない
状態：固体（単体としては常温でほとんど存在しない）
不対電子：2つ

マグネシウムも反応性が凄く高いので、空気中に出ただけで反応してしまいます。また、燃焼させると強い光を出して激しく燃えます。マグネシウムリボンと呼ばれ、テストで頻出です。生体内では、多くの酵素を活性化して生命維持に必要なさまざまな代謝に関与しています。

マグネシウムはマグネシアと酸化水銀の溶融電気分解によって発見されました。鉱石から融解して生成する方法が一般的です。

また、合金などに利用され、将来的にはプラスチックに変わる汎用性があると期待されています。さらに燃焼時に二酸化炭素を発生しない性質から化石燃料に替わる次世代エネルギーとしての利用研究が進められています。

マグネシウムの化合物はナトリウム程辺出ではありませんが、無機化学の礎となる元素なので抑えておきましょう。

マグネシウムリボンで発生する物質です。白色の固体です。

2Mg+O₂→2MgO

また、水酸化マグネシウムや炭酸マグネシウムを加水分解する事でも得られます。

Mg（OH）₂→MgO+H₂O

MgCO₃→MgO+CO₂

マグネシウムの水酸化物です。天然鉱物としては水滑石として存在します。

酸化マグネシウムと水の反応で得られます。
MgO+H₂O→Mg（OH）₂

マグネシウムの炭酸塩です。便秘薬などに使われています。白色の粉末になっています。

天然のマグネサイトとして主に中国から算出されます。

凄い複雑な化学式の物質ですよね。流石にこの化学式を覚える必要はありません。

ただ、チョークやマガ玉などに利用されているので、覚えておくと良いかもしれません。

マグネシウムは正確には金属ではありません。卑金属と呼ばれます。

通常2族はアルカリ土類金属と呼ばれるのですが、マグネシウムは「炎色反応を示さない」「単体が常温の水と反応しない」「常温空気中で表面に酸化不動態を形成する」などの特徴が異なるため、呼ばれません。

むしろ、周期表で斜め左上にあるリチウム（Li）と似た性質を持っています。

さて、マグネシウムについての理解が深まりましたでしょうか？？
少しでも「面白いな」とか「分かりやすい」と思ってくれたら嬉しいです！

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