【LDのお子さん向け】夏休みは復習の大チャンス！

学習障害のお子さんは特定の分野で出来ないことを除けば発達の遅れは見られないため、「がんばればできる」見過ごされることが多いです。
夏休み中にすべてを完璧にするというより、症状ごとに合った学習方法を取り入れる事で、勉強に対する負担を軽減するができるので、

• 読字障害
• 習字障害
• 算数障害

それぞれのオススメの学習方法をご紹介していきたいと思います。

1年で一番時間が確保できる夏休み、是非この勉強法を活用してみてはいかがでしょうか。

読字障害の場合

読字障害は、文字を適切に認識し、読むことに困難がある症状です。
読字障害があると、結果として文字を書くことにも困難を感じる場合が多いため、読み書き障害と呼ばれることもあります。
また、文章を読むのがたどたどしく、文章の内容（あらすじ）をつかんだりまとめたりすることが難しいです。
読字障害は日本語の他にも英語にも出やすいと考えられています。

はじめはできるだけ読んで聞かせてあげると良いです。
読字障害は、耳から入る情報の方が理解しやすいことも多いです。

そして、読んでいる文以外が目に入らないように隠しましょう。
そうするとその文に集中できるため、文字が読みやすくなります。

また、文字と音の結びつけが上手くいきません。
音節や単語レベルから学習することで、徐々に文をまとまりごとにに区切れるようになります。
そうすれば、文章を読むテクニックが自然と身に付きます。

書字障害の場合

書字障害は文字や文章を書くことに困難が生じる症状です。
自分でも文字を正確に書いているつもりなのに鏡文字になってしまうなど、文字を書くという動作が苦手です。
また、考えた内容を書いて表現することが難しいです。

文字のバランスの悪さを改善する方法としては、ビジョントレーニングなどがあります。
文字が書けない場合は、むやみやたらに書いても効果はでません。
指先でなぞったり、写真やイラストを使うなど、書く以外の方法を試してみましょう。

算数障害の場合

算数障害とは数字そのものの概念や数量の大小、図形や立体問題の理解が難しい症状です。
数字に関する能力にのみ障害がある人が多いため、算数の学習を始めてから発見される場合がほとんどです。
視覚認知の機能が弱く、数字を揃えて書く、バランスを考える、文字間の距離感を取るなどが苦手です。

まずは模型や図、イラストなどを使いながら数概念を復習しましょう。
視覚優位なら図を使い、聴覚優位なら語呂合わせなどをつかって覚えると良いでしょう。
人によっては筆算式になると混乱することもありますが、手順が書いたカードなどを用意し、すぐ見れるようにすると◎です。

時間をかけて取り組もう！

学習障害は学習の定着に時間がかかります。
時間がかかる分、夏休みは今までの範囲を復習するチャンスです。

頑張っても結果がでなくて落ち込んでしまい、モチベーションが下がってしまうこともあると思います。
そのため、できるだけ負担が少なく、取り組みやすい勉強法を探してあげることが重要ですね。