発達障害の子どもを育てるということ~その②~
※その①からの続きになります。
2.ASDとは?
ASDは、自閉症スペクトラム症、もしくは自閉症スペクトラム障害と呼ばれるものです。
かつては、アスペルガー障害や高機能自閉症といった呼び名がありましたが、これらの障害も現在では全てASDに含まれるようになっています。
ASDは、知的障害を伴う場合もあれば、そうでない場合もあります。
ここにも、発達障害に対する誤解の原因があるかもしれません。
かつてのイメージでは、自閉症といえば知的障害を伴う重度の障害であったかもしれませんが、現在ASDといえば知的障害のない、知能の高いタイプも多く含まれます。
ASDと診断された人の中には、多種多様な特性の持ち主がいることを広く知ってもらえたらと思います。
個人差の大きいASDですが、共通している特性があります。
ASDの基準となる特性は、対人関係やコミュニケーションが苦手であることと、特定のものに興味が限定されたり、同じ行動に執着したりといったこだわりが強いということです。
この特性も、どのように現れるかは一人一人違います。
こだわりとして、特定のものを並べることにこだわる子もいれば、特定の人と関わり続けることにこだわる子もいます。
対人関係においては、人との会話ができない子もいれば、できる子もいます。
しかし、一見会話のように見えても意味のあるやり取りができていない場合もありますし、相手の心情をくみ取ることができていない場合もあります。
いずれにしても、対人関係がスムーズとはいえないケースが多いです。
このような特性が、園や学校などの集団生活においてほかの子どもとの関わりへの支障になっている場合、発達障害の可能性が出てきます。
3.ASDの子どもへの接し方について
では、ASDの診断がついた子、もしくはその可能性が高い子に対してどのように接していけばよいのでしょうか。
子どもの年代別に接し方や支援の仕方を紹介します。
就学前のASDの子
就学前に通っている園で、対人関係がうまくいかないなどの困難さが明らかになり、発達障害の診断に至るケースは多いと思います。
ASDの特性は幼少のときほど強く表れる傾向があるため、診断がつきやすい時期といえます。
就学前の幼児は、発達障害のない子であっても、落ち着きがない、先生の話が聞けないなどの特徴がある年齢なので、我が子だけ発達障害を疑われるのは納得がいかないという保護者もいるかもしれません。
しかし、大きくなってから発達障害の診断がつくということになると、それだけ問題が大きくなっているということになります。
先述のように、発達障害とは社会との関わりに支障が生じた状態があって初めて成り立つものだからです。
したがって、幼少のうちに診断がつくということは、それだけ早期に支援が受けられるようになり、大きくなってから問題が起きる可能性を減らすことができるのです。
前向きに捉えて、我が子の発達への理解を深めてもらえたらと思います。
では、就学前のASDの子どもに対してどのように接していけばよいのでしょうか。
遊びへのこだわりが強く、時間が守れない子の場合、時間を知らせるために視覚的な支援をする方法があります。
ASDの子は、耳で聞くより目で見ることのほうが得意な場合が多いです。
口で言ってもなかなか聞き入れられない場合は、時間が進むほど残り時間の面積が減っていくタイマーなどを使って、視覚的に時間の概念を伝えていくとうまくいく場合があります。
人の話を聞くことが苦手な場合、簡単な言葉で指示をするようにするとよいです。
ASDの子どもは、長い説明を一度に理解することが難しいことが多いため、短い言葉で指示をすることは有効です。
また、写真や絵を使って視覚的に伝えることも効果があります。
ASDの特性として、人の気持ちをくみ取ることが苦手というものがあります。
表情や雰囲気から感情を読み取ることが苦手なため、思いがけず友達を傷つけてしまうこともあります。
言ってはいけない言葉やしてはいけないことはあらかじめ伝え、表情や感情をその都度説明していくと、理解につながることもあります。
環境を整備することも大切です。
騒がしい場面では落ち着かなくなってしまう子の場合、聴覚過敏という特性を持っていることがあります。
ほかの人にはそれほど不快な音ではなくても、その子にとってはたまらなく嫌な音である場合もあります。
そうしたことが判明したら、できるだけその音をなくすか、なくすことができなければその子の耳を覆うためのグッズを使う方法もあります。
専用の装具もありますが、耳栓やパーカーのフードなど、身近なものでも活用できます。
ASDの子は、見えているものの情報が取捨選択できない場合があります。
そのため、散らかった状態では集中ができないことが多いので、片づけのしやすい部屋づくりや環境を用意することも有効です。
いずれも、子どもを鍛えて変化させるという考え方ではなく、周囲の環境のほうを整えるという考え方です。
子どもに対して甘いのではないかという考えもあるかもしれませんが、幼少期に落ち着いて過ごせていることが大事です。
そうすれば、大きくなってからも環境への適応がしやすくなると考えられます。
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