【中学3年生数学】相似な図形について学ぼう~その5~
こんにちは!夜に見ている人はこんばんは!家庭教師ひのきあすなろスタッフの百田(ももた)です。
前回に引き続き相似な図形について解説していきたいと思います。
今回は5回目。もう一度基礎編に戻ります。内容としては、「証明問題」に軸を置いて問題に触れていきたいと思います!
番号は最初の1~に戻ります。
形式としては1・2回目と5・6回目の基礎編で基本を学んでいき、3・4回目と7・8回目は実践編に移っていきますので、是非最後までお付き合いください!
文部科学省 学習指導要領「生きる力」
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm
要点1:相似と証明
さて、ここから証明問題に入っていきます。
今までざっくりと解説の部分ではやってきましたが、実際に問題を解いていきましょう!
おさらいですが、相似条件は以下の3つです。
①3組の辺の比がすべて等しい。
②2組の辺の比が等しく、その間の角が等しい。
③2組の角がそれぞれ等しい。
例題1:下の三角形について次の問いに答えなさい。
(1)AB:AC、AC:ADをそれぞれ最も簡単な整数の比で答えなさい。
これは証明云々ではなく、比で求めていくだけです。
AB:AC=20cm:12cm=5:3
AC:AD=12cm:7.2cm=5:3
(2)△ABC∽△ACDとなることを証明しなさい。
ここからが本題です。
共通な角と、前問で比に注目していたので、②2組の辺の比とその間の角が等しいを使いそうだなぁ。と推察できます。丁寧に回答を書いていきます。
△ABCと△ACDにおいて
∠Aは共通なので、∠BAC=∠CAD・・・①
(1)より、AB:AC=5:3・・・②
AC:AD=5:3・・・③
①~③より、2組の辺の比とその間の角が等しいので
△ABC∽△ACD
このように書いていくことができます。引き続き練習をしていきましょう。
要点2:中点連結定理
中点連結定理という大層な名前がついていますが、1:1に分かれるというだけのことです。
気づきにくいことが多いので、「中点」という言葉が出てきたら、中点連結定理を使うことを思いつくようにしましょう。
例題2:下の図で、EF//BC、AE=EB、BD=CDのとき、次の問いに答えなさい。
(1)EF:BCの辺の比を求めなさい。
早速中点連結定理を使っていきますが。。。
折角なので、証明問題に変えちゃいましょう。
△ABC∽△AEFを証明していきます。
△ABCと△AEFについて
EF//BCより、同位角は等しいので、
∠ABC=∠AEF・・・①
∠ACB=∠AFE・・・②
①、②より2組の角がそれぞれ等しいので、△ABC∽△AEF
相似な図形は辺の比が同じになるので、EF:BC=AE:AB=1:2が答えになります。
(2)AB=6cmのとき、EBの長さを求めなさい。
AE:AB=1:2なので、AE=6cm
AE=EBより、EB=6cm
(3)EH=8cmのとき、BCの長さを求めなさい。
EH=HFなので、EF=16cm
EF:BC=1:2なので、BC=32cm
要点3:拡大と縮小
例題3:下の図は、四角形ABCDを点Oを中心に1/2に縮小し、四角形EFGHを作図したものです。次の問いに答えなさい。
(1)EF:ABの長さを求めなさい。
~その1~で説明した通り、相似とは拡大・縮小した図形の事です。
つまり、既に答えは問題文に書いてあります。
1/2に縮小したので、EF:AB=1:2が答えとなります。
(2)四角形EFGHで、∠ABCと等しい角を答えなさい。
相似は角の大きさは変わりません。
よって、∠ABCと同じ大きさになる角度は∠EFGだと分かります。
いかがでしたでしょうか??
このような感じで8回の記事を読めば、君も相似な図形マスターにきっとなることができるでしょう。
大事なのは「意外と簡単だ!」とか「分かると面白い!」と感じることです。数学だけでなく、全ての教科に精通します。
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