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【夏目漱石特集!】「こころ」のあらすじとその感想

皆さんがご存じであろう、夏目漱石。

その夏目漱石が著した文学作品の一つである『こころ』は、今や学校の教科書や書籍などで多く取り扱われ、文学や情緒、人間のあり方について深く学べる作品として広く知れ渡っています。

今回はその作品のあらすじを書き、私なりの感想をご紹介します。

文部科学省 学習指導要領「生きる力」

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm
目次

あらすじ

少年と先生

「こころ」のあらすじは、まず、少年が鎌倉の海岸で出会った男性との描写から始まります。

いつもどこか寂しげだった独特の雰囲気を持つ男性。
その厭世的な魅力にどこか惹かれた少年は、その男性のことを「先生」と呼んで、恋い慕うようになります。

そして、実の父親の見舞いで故郷に帰省していた少年は、その帰省先にて先生から届いた自殺を思わせる手紙を抱えて東京行きの汽車に乗り込みます。
恋い慕う人からの自殺を思わせる手紙は少年の無垢な心に重い毒のように拡がります。
気になって手紙を開いたところ、 その手紙には、先生の圧倒的に他を寄せ付けない断絶された悲しい過去の告白が綴られていました。

そんな信頼していた人間に裏切られたことで体験した地獄は、まさに圧巻の一言で、大切な者に裏切られた世界はまさにこの世の地獄でいつまでもずっと苦しめられることが肌で分かるものでした。
そして傷付いた自分も親友を心なく裏切ってしまったことを打ち明けます。

先生の過去

過去の先生は学生時代、下宿の主である未亡人のお嬢さん(後の先生の奥さん)に、ひそかに恋心を抱いていました。
あくまでも、宿主の主と下宿先の苦学生という、他人な関係。
ましては、相手は夫に先立たれた可哀想な未亡人。

しかしある日、先生の親友であり同居人のKが先生に対して、「お嬢さんに恋をしている」と告白してきます。
親友の恋心と自分自身の感情とで板挟みに揺れる先生の心。
自分の気持ちに嘘はつけないし、大切な親友の心を裏切りたくもない。
様々な葛藤を経て先生はそんな純粋無垢なKに対して「精神的に向上心のない者は馬鹿だ」という一言を浴びせます。
苦渋の決断をしたことで産まれた回答です。

しかし、そんな風にうそぶいてのたまいながらも、裏で未亡人にお嬢さんとの結婚を請い、許諾されるのです。ここには、自分さえ幸せになれば、他人などどうなろうと知ったことではないという自分本位な自己中心主義の権化のような考え方が渦巻いていました。

親友 K の結末

しかし、開き直ることも出来ず親友を裏切ってしまった罪悪感におぼれて過ごすようになった先生。

苦しみと気まずさを覚えながらも先生は、Kにこのことを、真実を、明かせないままどこにもやることの出来ない気持ちを抱え続けました。
そこには、「どこまでいっても親友を裏切ったことを知られたくない」「影で未亡人のお嬢さんと結ばれたままでいたい」といった相反する感情が拮抗していました。

しかし、悩み続ける先生より先に、未亡人のお嬢さんの口から先生とお嬢さんの結婚を知らされた親友のKは、あろうことか自殺してしまったのです。

感想

読むたびに印象が深く刻まれる

この作品は昔、教科書で読んだ作品でした。

当時の率直な印象としては、「親友の恋の相談にのりながら裏切り、自殺させた話」って印象で記憶に後味が悪く残っていました。
改めて全体を読むと、「先生」という人の人間性、人の心の奥深さの中にある業の深さについてとても考えさせられる作品なのだと分かりました。

この作品は、教科書の一部分だけを見ると古風な恋愛小説のように思えますし、時代錯誤に感じますが、そんな作品ではないと断言できます。 今の現代を生きる人々にも通じる心の闇や悩みなどに焦点があてられていると思います。どうしようもない世界で生きていくうえで、過去の自分を落ち着いてゆっくりと振り返ってみると誰しもが、自責や後悔の念に囚われるものです。

罪を犯さずに生きている人間は誰ひとりとしていない。
皆が見えない罪悪感を背負って生きているのだとあらためて考えさせられるのです。

しかし、どんなにその自責や後悔が辛いものだとしても、それがあるからこそ、そこをバネにして、逆境を乗り越えて這い上がれる者もいるし、押し潰れて負けてしまう者も存在するのです。

根本の原因は「こころ」の持ちよう

大切な親友であるKを失った原因は、全てが恋愛だけの話ではないと僕は感じました。
恋愛以外で親友にそのような行動をさせる原因が、先生にもあったと思うのです。

それを恋愛がすべての諸悪の根源だと決めつける行動はどこかで、先生が自分の心を正面から見つめることを恐れているからだと推測できます。先生は、自分の中の欲に負けました。

しかし、その欲望とは人間本来にあってもしかるべきものです。
その欲望に負けたこと自体を責められるものではありません。
その上で自責の念に囚われ身動きを取れず苦しみ、地獄を味わった生を全うすることで拓かれるべき道。

この世界で生きる誰もが心の奥底に持ある欲に負けそうになる中で、 何が正しいことなのかをいつも自分に問いかけがちになります
しかし、根本の原因は結局、その人の「こころ」の持ちよう。

さすが名著だとあらためて感じます。物語として、人間の心の闇に焦点をあてて回答まで描くとは、さすがだと思いました。

まとめ

この世界の生きづらさを噛みしめるほどに、それでも、出来るだけ誠実に生きていたいという人間の根源的な欲求を抱えながら、ときには周りを裏切り、後戻りの出来ない過ちを犯しながらも、それでも生きていく人間らしさがこの作品にはあるのだと思いました。

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