【年代別に考える】特性を持った子どもへの関わり方③
※その②からの続きになります。
学童期
幼児期よりも、友達関係が重視されるようになり、友達とうまくやっていけないことがASDやADHDの子どもの負担になることはよくあります。
こういう時には「みんなと仲良く」という考えはやめて、仲良くできる子とは付き合うが、仲良くできない子とは距離を取る、嫌なことをされた時にはすぐに大人にSOSを出すということが大切になってきます。
大人だって誰とでも仲良くしているわけでなく、苦手な人とは距離を取っていますね。
ここで大切なのは、仲良くできない子と距離を取るというところです。
たまに「やられたらやり返しなさい」とおっしゃる保護者の方もいらっしゃいます。
親としての気持ちは痛いほど分かりますが、やはり暴力や暴言はどんな理由があってもやってはいけないということを教えていくことが大事ではないでしょうか。
こういう時は良くて、こういう時はダメ、ということを理解するのが、特にこういう子たちは苦手なことが多く、つい手を出してしまった時に「だって、やっていいって言われた」と言うのをよく聞きますし、そういう方法を一度身に付けてしまうと、修正するのはとても難しく、時間もかかってしまうのです。
友達はたくさんいた方が良いという考えを押し付けるのもやめましょう。
小学校に入って、授業が始まると初めにADHDの障害特性である多動性が目立ってきます。
授業中にずっと座っていられない、黙っていられない等の様子が見られます。
特に小学校低学年では着席できない子が増えていることが問題になっていますが、その子たちが全員ADHDかと言われるとそうではありません。
その子たちの多くは学校生活に慣れてくることによって、何事もなかったかのように座って授業を受けるようになります。
しかし、ADHDの子は、どうしてもじっとするのが難しいので、やってはいけないと分かっていても、なかなか抑えることができません。
となると、大人が考えるべきことの一つとして、その子にどうやって座っていてもらうかだけではなく、授業中にいかに動かしてあげるかという視点もあります。
つまり、15分に1回ほどの割合で、「隣の人と話し合ってみて」と動ける機会を作るとか、じっとするのが苦手な子にプリント配布係をやってもらって動き回ってもらうか等です。
そんなことをしていてはいつまで経っても、座っていられない子になるんじゃないかという声が聞こえてきますが、発達障害は脳の機能に要因があることを再認識する必要があります。
本人の努力とかやる気ですぐに解決できるわけではない一方、体の成長と共に脳が成長し、多くの子は小学校高学年ごろになってくると、徐々に多動性や衝動性が落ち着いてきます。
後で詳しく述べますが、中学生以降の適応を大きく左右するのが情緒面と言われています。
どの時期もそうですが、特に学童期に「頑張ったね」「よくできたね」「ありがとう」と言われる経験を重ねていくことで、子どもたちの将来は大きく左右するわけで、それが分かっているのであれば、いかに子どもたちに成功体験を積み重ねてもらうことが大切かということを理解してもらえると思います。
さて、小学校に入って徐々に、ADHDの不注意面での特性も目立ってきます。
それまでは大人しい子、穏やかな子、のんびりした子と思われていましたが、他の子がだんだんと自分で身の回りの整理ができたり、自分で忘れ物をしないようにチェックできるようになってくると、やっと気づいてもらえます。
不注意が強い子は衝動的な子に比べてトラブルを起こすことも少ないし、授業中も静かなので、本人が困っていることになかなか気付いてもらえません。
ボーと授業に参加していて、いつの間にか終わっていたということを繰り返せば、もちろん学力面に課題が出てきます。
「~さん、聞いてる?」と集団の前で問うのは本人も傷ついてしまうので、見まわる際にさりげなく声をかけたりして、その子が聞いていないかもしれないということを大人は気にしておく必要があります。
また、黒板に書いたものをすぐに消してしまうような授業だと、書こうと思っても間に合わなかったり、ハッと気付いて書こうと思ったけど分からないということがありますので、書いたものはそのまま置いておいたり、プリントにしていつでも見返せるような工夫がされると、取り組みやすい子がいます。
不注意が強い子は忘れものも多くなりがちですが、それを本人の努力不足として片付けるのではなく、忘れにくい仕組みづくりが必要になります。
帰る前に連絡帳を書けているかをチェックする、持ち物をランドセルに入れたかをチェックする、はまずは大人の助けが必要になるでしょう。
また、一度ランドセルに入れたのにもう一度出してしまってそのまま忘れる子や、ランドセルの周囲に置いていてランドセルだけ持って行くということもよくやることです。
翌日の持ち物を入れておく箱を用意して、そこにランドセルも入れ、一度入れたら出さずに、次の日の朝はその箱の中の物はすべて持って行くという取り組みも有効です。
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