小学生の発達障害〜特徴と関わり方のコツ〜
『発達障害』と言っても、そのタイプは様々でお子さん1人1人の個性によって表出する様子や困り感は、似ている部分もあれば全く異なる場合があります。
なので、そこを承知したうえで、お子さんに合った指導法を選んでいただくことがよいかと思います。
本記事では小学生のお子さん向けに発達障害の特徴と関わり方のコツをご紹介しています。
①実態の把握
お子さんがどういったタイプの発達障害なのか、知りましょう。
小児科や保健師さんに相談したり、お子さんが通っている学校に特別支援教育の専門の教員に相談したりして、知能検査や発達検査を実施してもらえるところで、お子さんの得意なことや苦手なこと、困り感などをはっきりと見極めましょう。
そうすることで、発達障害のタイプが分かります。
発達検査の結果で、ワーキングメモリの数値の低いお子さんは1度にたくさんの情報を処理することが難しいのに、1度にたくさんの指示を出して混乱させていたようなことがあるからです。
お子さんの特性を理解することが、最も良い指導方法を導き出すための重要な所です。
➁困り感を洗い出す
お子さんの日常生活や学校生活の中での、本人の困り感、保護者の方や周りの方の困り感を書き出し、順位付けをします。
指導するにあたり、1度にたくさんのことを指導されたのではお子さんも苦しくなってしまいます。
焦らずに1つ1つ取り組んだり、まとめてできそうなことは一緒に行います。
例えば朝の支度が間に合わないといった場合には、お子さんがやるべきことを順番にして表に書き出します。
注意がそれてやるべきことが分からなくなったら、票を見て思い出してお家の方に注意されなくても自分でできるようにするためです。
できたら褒めてシールを貼ってあげます。
初めはシールが5個たまったらちょっとしたご褒美(トークン)を上げることをあらかじめ約束をしておきます。
やればできるという自己肯定感を向上させるためです。
最初からレベルが高すぎるとどうせ無理だから、と意欲を失ってしまいます。
やるべきことの難易度を上げたり、シールがたくさんたまったらさらにトークンもお子さんがほしかったもの(自転車とかゲームのソフトとか)グレードアップしてもよいでしょう。
③視覚化する
発達障害のお子さんは、視覚からの上表が優位である場合が多いです。
言葉で伝えただけでは、その時には分かったと言っても目の前から消えてしまいます。
忘れないために、約束したことは書いて貼っていつでも見ることができるようにしておきましょう。
④タイプ別によるかかわり方のコツ
ADHDタイプの場合
ADHDのお子さんい多いのですが、自分が1番でないと気が済まない、間違うことが受け入れられないということがあります。
その度に学校ではかんしゃくを起こしたり友達を攻撃したりという状態です。
こういったお子さんは、事前の約束が重要です。
「1番になれなかったらどうするか。間違えたらどうするか」ということを予め、お子さんと一緒に考えておきます。
お子さんが「がまんできる」と言ってくれたならやってみて、がまんできたら大いにほめてあげてください。
その姿がとてもうれしいよと伝えてください。できなくてもしかったりしないでください。
良い行動を強化して褒めて覚えていくようにします。
叱ったとしても、お子さんの自己肯定感が下がり「どうせできない」という感情を残してしまうだけです。
「今回は難しかったけれど、今度頑張ろう」と言葉かけをします。
「待てない。」と言った時には「では、1分と5分のどちらなら待てるかな?」と聞き、行った方の時間を待つように指示します。
これでも長ければ30秒でもよいでしょう。
あくまでも主導権を持つのはお子さんではなく、対する大人です。
お子さんの言いなりになってはいけません。
LDタイプの場合
できることと苦手なことがはっきりしていれば、苦手なことをスモールステップで指導します。
よくあるのは漢字がとても苦手なお子さんです。
頭の中で文字がきちんと構築されないので苦しいと思います。
漢字の指導をする際は、最初は文字をできるだけ文字を大きく(A4の1/4位に)してから指導すると分かりやすいでしょう。
大きな文字で覚えたら少しずつ書くマスを小さくしていきます。
1度にたくさんの漢字を覚えることは苦しいので新しい文字は1日1文字ずつ、そして学習した文字は繰り返し定着するまで学習すればよいです。
指導者が焦らないことが大切です。
LDであるお子さんの方がずっと苦しくて大変な思いをしているのですから。
ASDタイプの場合
よく「あの人アスペだから」という言葉を聞くようになりました。
一般的に、空気が読めないとか人の気持ちが分からないといった人のことを言いますが、お医者様の中にはかなりいるのではないかと言われています。
知的障害が無く、社会的に問題が無ければその人の個性として成長していきます。
しかし、個性として受け入れられるか困った人として受け入れられないかは環境や周りの方の受け取り方によります。
一般的には対人関係やこだわりといったところで問題が出てきます。
1つ1つの具体的な対応でお子さんを伸ばすことができます。
まとめ
お子さんをよく見てください。
どんなことで困っているのか見極めましょう。
保護者の方だけで何とかしようとせず、ぜひ、周りの方に相談してくださいね!
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