発達障害の子供は学習方法が重要

小学校から中学校にかけて、基礎学力を身に付けるための勉強はとても大切です。しかし、発達障害がある子供はなかなか勉強をする事ができないと悩んでいる保護者は多くいます。

発達障害を持っていても、子供に合わせた学習指導方法を見つけられるとしっかりと学力を身に付けられるだけではなく、学習習慣も身に付きます。障害を持っているからと諦めるのは非常に勿体ないです。

では、どのようにして発達障害の子供に適した指導方法を見つければ良いのでしょうか。それは、一概に「これ！」と決める事はできません。子供はそれぞれの特性があり個性を持っていますので、本当に合っている学習方法を見つけるためには多くの方法を試していく事が大切です。

理解がしやすい内容であること

まず、子供にとって理解がしやすい内容は必須です。学校の授業では一斉授業になりますので、個人に合わせた指導方法はできません。それが原因で学業についていけないと感じる子供も多くいます。

自宅や塾では、個人のペースに合わせた学習スタイルを確立させられるので、まずは理解しやすい内容を意識していく事を重視します。発達障害の子供の特性として、興味が他の事に向いてしまう。それが問題になります。

理解できない勉強であれば、尚更の事、興味は他に向いていく可能性が高くなりますので、出来る限り噛み砕いた理解しやすい内容の学習をしていく事が重要です。

学習意欲を高めること

次に、学習意欲を高めていく事にも注視していきます。学習意欲を高める事は、勉強が楽しいと思わせる事です。興味が出るような話を用意する事でも、自分の力で問題を解く事が楽しいと思わせる事でも、何でも良いので子供が勉強は楽しいと思えるような環境作りをする事が大切です。

実際に、数学の問題であれば、今までは理解ができていない＝興味が出ない。そのため、他の興味にすぐに移ってしまう子供はいました。しかし、問題の解き方を噛み砕いて分かりやすく説明をすると、子供はそれを理解して、自分で数学の問題を解くようになりました。

すると、指定した問題だけでなく、その続きまで自分から挑んでいくようになりました。本人は、「こんなに簡単に解ける問題なら楽しい」と言っていました。

学習方法の重要性

このように、分かりやすい説明をする事によって、学習意欲を高めて自分で問題を解いていくスタイルを確立する事も可能です。「何が分からないか分からない」と困っている子供も多くいます。それは学校で教えられている内容が難しいからです。

その場合には、最初の基本から全てを分かりやすく説明していく事によって問題を解決していけます。0から教えていくと思えば良い指導方法です。

逆に発達障害の子供にやってはいけない学習方法は、勉強を押し付ける事です。様々な事に興味がある生活をしている中で、自分をコントロールできない。しかし、勉強を強制される事によって余計に他の事が気になってしまうものです。

これでは集中力もない状態で、他の興味に行動を移してしまう可能性は非常に高く、学習方法として強制する事は良くありません。

柔らかい物腰で、勉強に興味が向かうように導いてあげて、そこで本人に合わせた学習方法をしていく事がベストです。強制された学習により、勉強により苦手意識を持ってしまう子供もいますので注意して下さい。

まとめ

発達障害には様々な特性があり、子供によって症状も異なるものです。そのため、本人に最適な学習方法を見つけ出す事は苦労しますが、勉強ができないと諦める事は子供の可能性を捨てる事です。まずは学校に相談をしたり、発達障害に理解のある学習塾や家庭教師を探す、放課後等デイサービスでプロに相談するなどの方法があります。家庭で困っている事は、他の方に相談をしながら解決をしていける事も多くあります。学習方法の基本は分かりやすい指導で興味を持たせる事ですが、それが難しい時には誰かに相談をしてみてはいかがでしょうか。