【名城紀行】~上山城~
初めまして!いつも見てくれている人はありがとう!家庭教師ひのきあすなろスタッフの仙谷(せんごく)です。
先輩スタッフの百田さんから指令を受けて、大好きなお城と歴史の勉強に役立つ内容を発信していきます!
このシリーズを通して、歴史の面白さ、現代に伝わる古代のルーツを知ってもらえると嬉しいです。
皆さんの勉強にも旅行にも役立つ記事になるはずです!温故知新の歴史の世界にいらっしゃいませ!!
今回は上山城(かみのやま)について紹介していきます。現在の山形県。旧国名だと出羽国にあったお城です。
お城と歴史のロマンを体感しましょう!!
文部科学省 学習指導要領「生きる力」
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm
上山城の基本情報
別名:月岡城
城郭構造:平山城
天守構造:不明、現在は3層5階の模擬天守が設置。
築城主:武衛義忠
築城年:天文4年(1535年)【戦国時代】
主な城主:上山氏、能見松平氏(4万石)、蒲生氏(4万石)、土岐氏(2万5千石)
上山城は最上氏の最南端の拠点であり、米沢の伊達氏との合戦の最前線となったお城です。城主は目まぐるしく変わっていきますが、土岐氏が城主だったころには、本丸に三重の天守や各所に櫓門がある近世城郭であり、月岡・天神森にそびえるその壮麗な城郭は「羽州の名城」として広く知れ渡っていました。
上山城の歴史
上山城の歴史を語るためのキーワードは
- 南北朝時代~戦国時代の争乱
- 藤井松平家
の2つですね。順番に見ていきましょう!!
南北朝時代~戦国時代の争乱
上山城をめぐっては、南北朝時代から長く戦乱の舞台になっていました。この地域の大名最上氏の孫である天童頼直の子、上山満長が上山に配されたことに始まります。満長は上山市松山の虚空蔵山に高楯城を築き居城としました。
永正5年(1508年)に伊達氏がこの城を攻め落とし、城主上山義房は逃亡しますが、天文4年(1535年)上山義房の子武衛義忠が城を奪還します。義忠によって天神森に改めて築城された平山城が現在の上山城です。
その後、一時城主が寝返って伊達氏につきましたが、天正8年(1580年)に最上氏の勢力に戻ります。最上氏が改易された後は、没落した諸大名が3万石から4万石で入部し、城主を務める氏族がめまぐるしく変わりますが、上山藩自体は幕末まで存続しました。
藤井松平家について
上山城が一番映えたのは土岐氏が治めていたころです。この頃は「羽州の名城」と呼ばれるほどに美しく、壮麗なお城であったそうですが、金森氏が城主となったときに一度破却されました。その後、藤井松平家が転封され、明治維新まで藤井松平家が上山城を治めていきます。
この藤井松平家は十八(十四とも)松平のひとつで、三河国碧海郡藤井(現在の愛知県安城市藤井町)を領したことから藤井松平家と称します。2代・松平信一は小牧・長久手の戦い、関ヶ原の戦いなどで活躍しました。家紋は丸に酢漿草です。
仙谷から見た上山城
上山城は、百名城や続百名城ではありませんが、模擬天守からの眺めが絶品です。伊達氏も躍起になって獲ろうとした「羽州の名城」は伊達じゃないですね。洒落です。
ちなみに模擬天守には足湯があります。ごゆるりと絶景を満喫してください。
さて、上山城についての理解が深まりましたでしょうか??
少しでも「面白いな」とか「分かりやすい」と思ってくれたら嬉しいです!
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