【名城紀行】～越前大野城～

初めまして！いつも見てくれている人はありがとう！家庭教師ひのきあすなろスタッフの仙谷（せんごく）です。

先輩スタッフの百田さんから指令を受けて、大好きなお城と歴史の勉強に役立つ内容を発信していきます！
このシリーズを通して、歴史の面白さ、現代に伝わる古代のルーツを知ってもらえると嬉しいです。

皆さんの勉強にも旅行にも役立つ記事になるはずです！温故知新の歴史の世界にいらっしゃいませ！！

今回は越前大野城（えちぜんおおの）について紹介していきます。現在の福井県。旧国名だと越前国にあったお城です。

お城と歴史のロマンを体感しましょう！！

文部科学省　学習指導要領「生きる力」

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm

越前大野城の基本情報

越前大野城の歴史

越前大野城の歴史を語るためのキーワードは

1. 金森長近
2. 土井氏

の2つですね。順番に見ていきましょう！！

金森長近とは

金森長近は戦国時代から江戸時代初期にかけての武将、大名です。長近の「長」の字は信長から賜っています。

長近は信長の父親、織田信秀の頃から織田家に仕え、信長の親衛隊である赤母衣衆の一人でもありました。

1575年（天正3年）5月の長篠の戦いにて、徳川家康配下の酒井忠次3000騎と共に織田軍5000騎の分遣隊を率いて、武田勝頼の背後にあった鳶巣山砦への強襲を敢行し、同砦を陥落させました。この時に信長より「長」の字を賜りました。

長近の快進撃は続きます。同年8月、当時越前一向一揆が起きていた越前国に向け、織田信長は多方面からの軍事力投入によりこれを鎮圧しようとしました。その一翼として奥美濃から温見峠越えをして越前大野入りした長近は、同地の本願寺坊官の杉浦玄任の軍を散らし、わずかな期間で同地を平定しました。

この功績により、越前国大野郡の内の3万石を与えられ翌年、1576年（天正4年）に最初に居城とした戌山城の近くの亀山（大野盆地の小孤峰）に城郭を築き始めたのが越前大野城の始まりです。築城に4年間を要し1580年（天正8年）に竣工しました。大野郡の統治として長近が整備した街が、御清水に代表されるようにその後の大野市市街の基礎になっています。

長近の人生はまだまだ続いていきますが、一旦ここで終わり越前大野城の話にもどります。

長近の後、青木一矩時代を経て越前松平家が3代続いた後天領となり、土井氏で定着するまでは城主は目まぐるしく変わっていきました。

土井氏とは

土井氏は、武家・華族だった日本の氏族です。江戸時代前期に幕府老中・大老を務めた土井利勝を祖とし、3家（下総古河藩主、越前大野藩主、三河刈谷藩主）が明治の廃藩置県まで大名として残り、華族令施行後3家とも子爵家に列しました。家紋は六つ水車です。

越前大野城に関係があるのは初代が土井利房の越前土井家です。利房は土井利勝の子で、三河土井家初代の利長の弟です。兄の利長より優遇が目立ち、石高も多く、老中も勤めています。

7代利忠は藩政改革、財政再建を行い、藩校明倫館を設立して洋学を奨励、藩経営の商店「大野屋」の設立や、蝦夷地開拓に興味を持ったことで有名です。明治維新後に子爵となりました。この時に越前大野城は廃城になっています。

仙谷から見た越前大野城

越前大野城は、続百名城に指定されています。他にも一乗谷城、丸岡城と並んで、福井県三名城とも称されます。

7代利忠の隠居所が無料休憩所「藩主隠居所」（旧柳廼社社務所）として移築現存しており、当時の武家屋敷の姿を見ることができます。本丸跡には模擬天守が建てられており、金森氏や土井氏など歴代の城主に関する資料が展示されています。

期間限定ではありますが、雲海に浮かぶ天空の城として、見ごたえが十分です。

さて、越前大野城についての理解が深まりましたでしょうか？？
少しでも「面白いな」とか「分かりやすい」と思ってくれたら嬉しいです！

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