【名城紀行】~高島城~
初めまして!いつも見てくれている人はありがとう!家庭教師ひのきあすなろスタッフの仙谷(せんごく)です。
先輩スタッフの百田さんから指令を受けて、大好きなお城と歴史の勉強に役立つ内容を発信していきます!
このシリーズを通して、歴史の面白さ、現代に伝わる古代のルーツを知ってもらえると嬉しいです。
皆さんの勉強にも旅行にも役立つ記事になるはずです!温故知新の歴史の世界にいらっしゃいませ!!
今回は高島城(まつもと)について紹介していきます。現在の長野県。旧国名だと信濃国にあったお城です。
お城と歴史のロマンを体感しましょう!!
文部科学省 学習指導要領「生きる力」
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm
高島城の基本情報
別名:諏訪の浮城
城郭構造:連郭式平城
天守構造:独立式望楼型3重5階、現在は復興天守
築城主:日根野高吉
築城年:1592年(文禄元年)【安土桃山時代】
主な城主:日根野氏、諏訪氏
高島城は諏訪氏の居城として知られています。諏訪湖に突き出した水城で、地盤が悪かったためか、天守をはじめ主要な建物の屋根が瓦葺きではなく杮葺きだったそうです。また、城内に温泉が引かれていた珍しい城で、導水管やそれを支える石枡が残っています。
高島城の歴史
高島城の歴史を語るためのキーワードは
- 諏訪氏
- 日根野高吉
の2つですね。順番に見ていきましょう!!
諏訪氏とは
諏訪氏は諏訪大社上社の大祝、または信濃国諏訪郡の領主を司った家柄です。家紋は諏訪梶葉です。
中世、諏訪郡の領主であった諏訪氏は現在の諏訪高島城の北方に位置する茶臼山に高島城(茶臼山城)を築いて居城としました。これが高島城のはじまりです。しかし諏訪氏はすぐに敗北します。高島城は武田氏による諏訪郡支配の拠点となります。
武田氏は征服した信濃名族の名跡を一族に継承させる方策を行っていて、諏訪氏においても頼重の娘・諏訪御料人は信玄の側室となり、1546年(天文15年)に四男四郎(武田勝頼)が生まれました。
1582年(天正10年)の武田家滅亡後に、甲斐国と信濃諏訪郡は織田氏の家臣・河尻秀隆が領し、諏訪郡には秀隆の家臣・弓削重蔵が配置されました。そして1590年(天正18年)に日根野高吉が、茶臼山にあった旧高島城に入城します。
高吉の話は下で行いますので、省きます。1601年(慶長6年)に日根野氏は下野国壬生藩に転封となり、譜代大名の諏訪頼水が2万7千石で入封します。よって、再び諏訪氏がこの地の領主となり明治維新まで続くことになりました。めでたしめでたしですね。
日根野高吉とは
日根野高吉は戦国時代の武将で、信濃諏訪藩(高島藩)の初代藩主です。美濃斎藤氏に仕えましたが、斎藤氏滅亡後は、織田信長に仕え信忠の馬廻衆を務め、信長没後は織田信孝を経て、羽柴秀吉に仕えました。1590年(天正18年)の小田原征伐で山中城を攻略した功績を賞されて、信濃高島に3万8000石を与えられ、旧高島城主となります。
高吉は、1592年(文禄元年)から1598年(慶長3年)にかけて、現在の地である諏訪湖畔の高島村に新城を築きます。その際村人には漁業権や賦役免除権などの特権を与える代わりに小和田へ移転させました。高吉は織田信長、豊臣秀吉の下で普請を経験していたことから、織豊系城郭として築城し、石垣を築いて天守も上げました。同時に上原城周辺にいた商工業者を移住させ、城下町上諏訪宿の建設を開始しました。こうして、7年をかけて「諏訪の浮城」と呼ばれた高島城を築城しました。
1600年(慶長5年)の関ヶ原の戦いでは東軍に与していましたが、本戦直前の6月26日に急死しました。享年62年でした。
仙谷から見た高島城
高島城は、続百名城に指定されています。他にも松江城、膳所城と並んで、日本三大湖城とも称されます。
現在は高島公園として整備されており、復興天守が建てられており、最上階からの眺望は素晴らしく、眼下に諏訪湖が広がり、天候がよければ富士山を見ることができます。
さて、高島城についての理解が深まりましたでしょうか??
少しでも「面白いな」とか「分かりやすい」と思ってくれたら嬉しいです!
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