【名城紀行】~岸和田城~
初めまして!いつも見てくれている人はありがとう!家庭教師ひのきあすなろスタッフの仙谷(せんごく)です。
先輩スタッフの百田さんから指令を受けて、大好きなお城と歴史の勉強に役立つ内容を発信していきます!
このシリーズを通して、歴史の面白さ、現代に伝わる古代のルーツを知ってもらえると嬉しいです。
皆さんの勉強にも旅行にも役立つ記事になるはずです!温故知新の歴史の世界にいらっしゃいませ!!
今回は岸和田城(きしわだ)について紹介していきます。現在の大阪府。旧国名だと和泉国にあったお城です。
お城と歴史のロマンを体感しましょう!!
文部科学省 学習指導要領「生きる力」
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm
岸和田城の基本情報
別名:千亀利城
城郭構造:輪郭式平城
天守構造:連結式望楼型、現在は復元天守
築城主:信濃泰義?
築城年:応永年間(1394年-1428年)【室町時代】
主な城主:小出氏、岡部氏
岸和田城は羽柴秀吉の紀州征伐の拠点として再築城され、江戸時代には徳川家康の妹の子である岡部宣勝が入城し、岡部氏13代の居城となりました。有名な「岸和田だんじり祭り」は岡部氏3代・長泰の時代にはじまったといわれています。
岸和田城の歴史
岸和田城の歴史を語るためのキーワードは
- 四国から畿内への要衝
- 紀州征伐
の2つですね。順番に見ていきましょう!!
楠木氏、細川氏、松浦氏が治めた岸和田城
岸和田城は地理的条件から古くから重要視されてきました。楠木正成の部下だった南朝の岸和田治氏という武将もしくはその親族が14世紀に岸和田を開拓した様子が見られます。
1408年(応永15年)細川頼長と細川基之が和泉国の上下半国守護となり岸和田城の城主となったようで、その後和泉守護細川家が岸和田城と関わりを持っていきます。1548年(天文17年)細川晴元とその重臣・三好長慶が対立すると、松浦守は、和泉上守護・細川晴貞から離反し三好長慶につきました。
1558年(永禄元年)には、三好長慶の実弟・三好実休、十河一存、安宅冬康が岸和田城に入りました。1562年(永禄5年)畠山高政との久米田の戦いで三好実休が戦死すると、安宅冬康は岸和田城を退き代わって守護・細川刑部(細川晴貞)が城主となりました。しかし同年の教興寺の戦いで畠山高政が大敗すると、再び三好長慶軍が岸和田城を回復し、松浦虎が城主になりましたが、後に同じ肥前守と名乗った松浦光(孫八郎)に城主が交替しました。
戦国3英傑の時代と、紀州征伐の拠点としての岸和田城
元亀年間において松浦光が岸和田城主となっており、河内高屋城主の畠山昭高と共に織田信長に従い三好三人衆、篠原長房、荒木村重らと戦ったが、1575年(天正3年)に家来であった寺田又右衛門、寺田安太夫(松浦宗清)兄弟に討たれ、松浦宗清が城主となり佐久間信盛の与力として活動することになりました。
1577年(天正5年)、織田信長は紀州征伐を行い、紀伊方面の抑えとして織田信張を佐野砦に置きました。その後、織田信張は岸和田城へ移ります。1582年(天正10年)、和泉一国が蜂屋頼隆に与えられ、岸和田城がその居城とされました。
1583年(天正11年)豊臣秀吉は、岸和田城を中村一氏の配下に置き、紀州の根来衆、雑賀衆、粉河衆などの一揆衆討伐を命じます。1584年(天正12年)小牧・長久手の戦いの留守を狙って、根来衆、雑賀衆、粉河衆連合軍は総数3万兵が侵攻し岸和田城に攻城戦を仕掛けてきました。これに対して中村一氏と松浦宗清は城兵8000兵で守り切りました。この功により松浦宗清は加増されて、伊勢国に転封となりました。豊臣秀吉は根来衆、雑賀衆、粉河衆連合軍を追討するため、1585年(天正13年)に岸和田城に入城し、そこから貝塚の諸城を落城させ最後に積善寺城、沢城を開城させました。
この合戦の後、豊臣秀吉は小出秀政を岸和田城の城主としました。この年から天守が築城され1597年(慶長2年)に竣工したと言われています。
1614年(慶長19年)、大坂冬の陣では松平信吉が城主となり、のちに北条氏重、その後は小出吉英、1619年(元和5年)松平康重が城主となったようです。その松平康重も山崎城へ転出すると1631年(寛永17年)、高槻城より岡部宣勝が入城し、6万石の城主となりました。以後岡部長職の時代まで岡部氏13代の居城となります。1871年(明治4年)廃藩置県により廃城となりました。
仙谷から見た岸和田城
岸和田城は、続百名城に指定されています。また、大阪城、飯盛城と並んで大阪府三名城とも称されます。
現存も城址には石垣や堀が残っており、内堀石垣の下部には犬走りを見ることができます。また1954年(昭和29年)には復興天守が建てられ、天守で結婚式を挙げることもできます。
さて、岸和田城についての理解が深まりましたでしょうか??
少しでも「面白いな」とか「分かりやすい」と思ってくれたら嬉しいです!
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