【名城紀行】~唐津城~
初めまして!いつも見てくれている人はありがとう!家庭教師ひのきあすなろスタッフの仙谷(せんごく)です。
先輩スタッフの百田さんから指令を受けて、大好きなお城と歴史の勉強に役立つ内容を発信していきます!
このシリーズを通して、歴史の面白さ、現代に伝わる古代のルーツを知ってもらえると嬉しいです。
皆さんの勉強にも旅行にも役立つ記事になるはずです!温故知新の歴史の世界にいらっしゃいませ!!
今回は唐津城(からつ)について紹介していきます。現在の佐賀県。旧国名だと肥前国にあったお城です。
お城と歴史のロマンを体感しましょう!!
文部科学省 学習指導要領「生きる力」
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm
唐津城の基本情報
別名:舞鶴城
城郭構造:連郭式平山城(海城)
天守構造:不明、現在は模擬天守
築城主:寺沢広高
築城年:1602年(慶長7年)【安土桃山時代】
主な城主:寺沢氏、土井氏、水野氏、小笠原氏
唐津城は寺沢広高によって築かれた城です。築城に際し、豊臣秀吉の死後、廃城となっていた名護屋城の遺材を使用しています。九州各地の諸大名の助力を得て築城したので、柳川堀、佐賀堀、肥後堀、薩摩堀など普請に協力した大名の領地名が堀の名に残されています。
唐津城の歴史
唐津城の歴史を語るためのキーワードは
- 寺沢広高
- 寺沢家断絶
の2つですね。順番に見ていきましょう!!
寺沢広高とは
寺沢広高は、安土桃山時代から江戸時代前期にかけての武将、大名です。行動派の人物で質素倹約に努めたとされています。
武よりも文でのし上がった大名です。それゆえに秀吉死後の文治派と武断派の対立では文治派だと目され、武断派から憎まれました。
この流れだと関ヶ原の戦いで西軍につきそうですが、広高は東軍に属します。その甲斐があり、戦後肥後国天草郡4万石を加増され12万3千石の外様大名となりました。
広高自身は、豊臣の取次から徳川の取次へと地位を確立していきました。長崎代官として国際外交に携わっていたため、関東での海外貿易を模索していた家康にとって貴重な人材であったとされています。また、広高は松浦川の流路変更に見られるように土木事業に長けており、防風林として松原の保護育成を行い、これが日本三大松原として今日に残る虹の松原となっています。
1633年(寛永10年)死去、享年71でした。
寺沢家断絶と、唐津城のその後
寺沢家は広高から家督が堅高に引き継がれますが、天草領に構えていた富岡城が島原の乱の際に一揆側に攻められた際、その責任を取らされ天草領4万石を没収されました。この出来事がショックだったのか、1647年(正保4年)に江戸藩邸で自殺し、また嗣子がなかったために寺沢家は断絶となりました。
以後、1649年(慶安2年)播磨国明石城主・大久保忠職が、1678年(延宝6年)下総国佐倉城主・大給松平乗久が、1691年(元禄4年)志摩国鳥羽城主・土井利益が、1762年(宝暦12年)三河国岡崎城主・水野忠任が、1817年(文化14年)陸奥国棚倉城主・小笠原長昌といった譜代大名5家が入れ替わりました。
仙谷から見た唐津城
唐津城は、続百名城に指定されています。名護屋城、佐賀城と並んで佐賀県三名城とされています。
現在は舞鶴公園として整備されており、模擬天守や復興櫓が建てられています。とくに松浦川河口の橋の上から見る天守の姿は格別です。また海城だけあって浜辺から見上げられるのも唐津城ならではの光景です。
さて、唐津城についての理解が深まりましたでしょうか??
少しでも「面白いな」とか「分かりやすい」と思ってくれたら嬉しいです!
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