【名城紀行】~杵築城~
初めまして!いつも見てくれている人はありがとう!家庭教師ひのきあすなろスタッフの仙谷(せんごく)です。
先輩スタッフの百田さんから指令を受けて、大好きなお城と歴史の勉強に役立つ内容を発信していきます!
このシリーズを通して、歴史の面白さ、現代に伝わる古代のルーツを知ってもらえると嬉しいです。
皆さんの勉強にも旅行にも役立つ記事になるはずです!温故知新の歴史の世界にいらっしゃいませ!!
今回は杵築城(きつき)について紹介していきます。現在の大分県。旧国名だと豊後国にあったお城です。
お城と歴史のロマンを体感しましょう!!
文部科学省 学習指導要領「生きる力」
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm
杵築城の基本情報
別名:木付城、勝山城、臥牛城
城郭構造:連郭式平山城
天守構造:なし、現在は模擬天守
築城主:木付頼直
築城年:1393年(明徳4年)【室町時代】
主な城主:木付氏、前田氏、杉原氏、細川氏、小笠原氏、松平氏
杵築城は三方を海に囲まれた海城で、戦国時代には大友氏と島津氏の戦いの舞台となりました。また「関ケ原の戦い」の際には当時、丹後宮津城主の細川忠興に飛び地として与えられていた杵築城は旧領の回復を計画する大友勢の吉弘統幸によって攻められますが、黒田官兵衛によって救援されています。
杵築城の歴史
杵築城の歴史を語るためのキーワードは
- 木付鎮直
- 木付から杵築へ
の2つですね。順番に見ていきましょう!!
木付鎮直とは
木付鎮直は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将です。先祖の木付頼直が築いた杵築城を居城とし、大友家を主君としていました。1586年(天正14年)、島津氏の豊後侵攻(豊薩合戦)に際し、新納忠元の軍勢を籠城して抗戦の末これを退けました。しかし、後に主君の大友義統が文禄の役での失態の責めを負って豊臣秀吉により改易されると、自刃し木付氏も滅びました。
その後、豊後国は豊臣家の蔵入地となって前田玄以、宮部継潤が奉行を務めた後、1596年(慶長元年)に杉原長房の所領となりました。
間違いから産まれた杵築
その後も城主が変わります。1600年(慶長5年)には細川忠興の所領となり、重臣の有吉立行を城代として置きました。翌1601年(慶長6年)には松井康之が城代となっています。
1632年(寛永9年)、忠興の子・忠利が熊本藩に移封となると、替わって小笠原忠知が入りました。その後、1645年(正保2年)には松平英親(能見氏)が豊後高田藩より3万2千石で封じられました。
事件は1712年(正徳2年)に起こります。幕府の朱印状に「木付」と書くべきところが「杵築」と記されていたため、幕府に伺いを立てた上で「杵築」と表記するようになり、従来、木付城と表記されていたこの城も、杵築城と表記されるようになりました。
仙谷から見た杵築城
杵築城は、百名城や続百名城に指定されていませんが、城郭があった台山地区と藩主御殿地区は、国の史跡に指定されています。
現在、山上は城山公園として整備されており、石垣が一部残っています。また模擬天守(資料館)が建てられ、中では甲冑を着る体験もできます。杵築城の最大の魅力はその城下町で、武家屋敷群、職人町寺町など、当時の風情が色濃く残っていますので、歩いて散策することをオススメします。
さて、杵築城についての理解が深まりましたでしょうか??
少しでも「面白いな」とか「分かりやすい」と思ってくれたら嬉しいです!
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