【名城紀行】~高田城~
初めまして!いつも見てくれている人はありがとう!家庭教師ひのきあすなろスタッフの仙谷(せんごく)です。
先輩スタッフの百田さんから指令を受けて、大好きなお城と歴史の勉強に役立つ内容を発信していきます!
このシリーズを通して、歴史の面白さ、現代に伝わる古代のルーツを知ってもらえると嬉しいです。
皆さんの勉強にも旅行にも役立つ記事になるはずです!温故知新の歴史の世界にいらっしゃいませ!!
今回は高田城(たかだ)について紹介していきます。現在の新潟県。旧国名だと越後国にあったお城です。
お城と歴史のロマンを体感しましょう!!
文部科学省 学習指導要領「生きる力」
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm
高田城の基本情報
別名:鮫ヶ城
城郭構造:輪郭式(※)平城
天守構造:御三重櫓、現在は独立式望楼型3重3階の復興天守
築城主:松平忠輝
築城年:1614年(慶長19年)【江戸時代】
主な城主:松平氏、稲葉氏、榊原氏
高田城は徳川家康の六男、松平忠輝の居城として天下普請によって築かれた城です。城の縄張りは忠輝の舅である伊達政宗が担当しました。江戸時代の築城であるにもかかわらず、石垣はなくすべての曲輪に土塁が採用されていますが、これは「大坂冬の陣」の直前で工事を急いだことなどが原因だと考えられています。低湿地に築城されたため排水設備が重視され、城地には現在の技術水準から見ても遜色ない暗渠が張り巡らされていました。
※「輪郭式」
輪郭式とは、中心に本丸を置き、その周囲を二の丸が取り囲み、さらにその周囲を三の丸が取り囲む構造の城です。 これにより本丸の防御は強力になりますが、二の丸が手狭になってしまうなどの欠点があります。円郭式とも呼ばれます。
平城に用いられることが多く、山形城、米沢城、田中城などが有名です。
高田城の歴史
高田城の歴史を語るためのキーワードは
- 松平忠輝
- 高田藩
の2つですね。順番に見ていきましょう!!
松平忠輝とは
松平忠輝は、安土桃山時代から江戸時代にかけての大名です。徳川家康の6男として生まれました。
1599年(慶長4年)、家康の七男で同母弟の松千代が早世したため、弟の名跡を継ぐ形で長沢松平氏の家督を相続し、武蔵国深谷1万石を与えられました。その後も順当に出世をし、1602年(慶長7年)に下総国佐倉5万石に加増移封され、1603年(慶長8年)に信濃国川中島藩12万石に加増移封され、松代城主となります。また、1606年(慶長11年)伊達政宗の娘と結婚しました。独眼竜の義父ができました。
そして、1610年(慶長15年)、当初は井伊直勝の代わりに近江国60万石もしくは50万石を与える話がありましたが、越後国高田藩30万石を加封され、川中島14万石と併せて合計45万石を領しました。
越後領有当初の忠輝は、堀氏が築いた福島城を居城としましたが、1614年(慶長19年)に高田城を築城して移りました。高田城は幕命(天下普請)により、忠輝の義父である伊達政宗をはじめとした13家の大名の助役で築造されました。
1615年(慶長20年)の大坂夏の陣では伊達政宗の後援の下に大和口の総督を命じられたが、遅参により軍功を挙げることはできませんでした。そして家康からは忠輝に対し今後の対面を禁じる旨を伝え、家康の死に際も対面させてもらうことはありませんでした。
忠輝自身はとても長寿で5代将軍徳川綱吉の代まで生き残り、享年92歳でこの世を去りました。
呪いの高田藩
創藩当時の高田藩は、親藩の大藩である越前福井藩と共に加賀前田藩を丁度挟む配置である上、日本海側東北地方の外様大名への押さえとして、幕府にとって重要な位置づけとされました。その後、石高の減少や前田家と将軍家も縁戚を重ねるなどしたため、次第にその役割は小さなものとなっていきました。
元来気候の厳しい北国であること、松平忠輝の改易や越後騒動など相次ぐ事件の舞台であったことなどによって、幕府や諸大名にとって高田藩は負のイメージを抱かせるものとなり、江戸中期以降はしばしば親藩、譜代大名で不始末を犯した大名の懲罰的な転封先、いわば流刑地のような位置づけが強くなりました。
仙谷から見た高田城
高田城は、続百名城に指定されています。他にも春日山城、新発田城と並んで、新潟県三名城とも称されます。
現在は高田公園として整備されており、堀や土塁の一部を見ることができるほか、天守の代用とされていた三重櫓や、二の丸から本丸に渡っていた極楽橋が再建されています。また春には日本三大夜桜にも選ばれているソメイヨシノを、夏には東洋一といわれる蓮を楽しむことができます。
さて、高田城についての理解が深まりましたでしょうか??
少しでも「面白いな」とか「分かりやすい」と思ってくれたら嬉しいです!
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