【名城紀行】~福知山城~
初めまして!いつも見てくれている人はありがとう!家庭教師ひのきあすなろスタッフの仙谷(せんごく)です。
先輩スタッフの百田さんから指令を受けて、大好きなお城と歴史の勉強に役立つ内容を発信していきます!
このシリーズを通して、歴史の面白さ、現代に伝わる古代のルーツを知ってもらえると嬉しいです。
皆さんの勉強にも旅行にも役立つ記事になるはずです!温故知新の歴史の世界にいらっしゃいませ!!
今回は福知山城(ふくちやま)について紹介していきます。現在の京都府。旧国名だと丹波国にあったお城です。
お城と歴史のロマンを体感しましょう!!
文部科学省 学習指導要領「生きる力」
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm
福知山城の基本情報
別名:臥龍城
城郭構造:連郭式平山城
天守構造:複合・連結式望楼型、現在は復元天守
築城主:明智光秀
築城年:1579年(天正7年)【安土桃山時代】
主な城主:明智氏、朽木氏
福知山城は丹波国を平定した明智光秀によって築かれた城です(正確にはもともとあった塩見氏の横山城を石垣づくりの城として改修)。城主は光秀の娘婿である明智秀満がつとめました。市街地を一望する福知山盆地の中央に突き出た丘陵の先端地にあり、その地形の姿から臥龍城の別名を持っています。
福知山城の歴史
福知山城の歴史を語るためのキーワードは
- 明智光秀の築城
- 本能寺の変
の2つですね。順番に見ていきましょう!!
光秀、中国攻めの拠点とする
福地山城の前身となる横山城は小笠原長清の末裔とされる福知山地方の国人塩見頼勝が、八幡山の脇に築城したのが始まりと言われています。
明智光秀は、織田信長の命をうけ中国攻めの為に、丹波国征討戦を開始します。これに敵対したのは赤井直正・波多野秀治連合軍で、頼勝の息子の塩見信房は赤井・波多野連合軍に加担していました。当初は赤井・波多野連合軍は「赤井の呼び込み軍法」と呼ばれる戦術で明智光秀軍を撃退したが、赤井直正が1578年(天正6年)3月9日に病死、波多野秀治の居城八上城が翌1579年(天正7年)6月1日に落城、赤井直正の居城であった黒井城も同年8月9日に落城しました。
同年8月20日より四王天政春、林半四郎らが加わり横山城を攻めました。塩見信房とその弟塩見信勝と共同で防戦しましたが、破れて自刃して死去しました。明智光秀は丹波国を平定すると、自分の一字「智」を用いて、福智山城と改名、近世城郭へと修築し、城代には藤木権兵衛と明智秀満を置きました。
本能寺の変後から、廃城まで
1582年(天正10年)6月、本能寺の変となり明智秀満は武功を立てましたが、本能寺の変後は明智秀満の父が福智山城の留守居役となっていたらしく、羽柴秀吉軍が福智山城を押し掛け、明智秀満の父を捕え、京に連行し同年7月2日粟田口で処刑されました。明智光秀は山崎の戦いで敗北し後に殺害されました。
福知山城はその後、丹波亀山城を居城とする羽柴秀勝が城主となり、次いで杉原家次が城主となりましたが、病没後、小野木重勝が城主となりました。豊臣秀吉の没後、関ヶ原の戦いでは小野木重勝は西軍に属し、東軍に属していた細川幽斎、細川忠興親子が立て篭もる田辺城を攻めました。この時細川忠興は関東に出陣中で、細川幽斎が留守居役で田辺城の戦いとなり必死に防戦した結果、どうにか和議にこぎつけました。関ヶ原の戦いの勝敗がはっきりすると、徳川家康の許しを得て、細川忠興は福知山城を攻め、小野木重勝は敗れ、亀山城下の寿仙院で切腹させました。
関ヶ原の戦いの論功行賞により福知山城に入城したのは有馬豊氏で、現在のような城郭や城下町はこの時代に完成しました。山陰道を押える要衝地にあるこの城を、豊氏は近世城郭として改修を行い、現在に残る姿としました。
その後、城主は目まぐるしく変わっていき、1669年(寛文9年)6月、土浦城の朽木稙昌が入部、1869年(明治2年)まで約200年に亘り朽木氏が13代世襲し当地域を統治しました。1871年(明治4年)に廃城となりました。
仙谷から見た福知山城
福知山城は、続百名城に指定されています。また、二条城、伏見城と並んで京都府三名城とも称されます。
現在は福知山城公園として整備されています。天守は1985年(昭和60年)に復元されたもので、福知山市郷土資料館の施設となっています。明智光秀の在城期間は3年間だけでしたが、城下町整備や治水工事などの功績により、光秀は地元で大変愛されており「光秀くんとひろこさん」として観光協会のイメージキャラクターにもなっています。
さて、福知山城についての理解が深まりましたでしょうか??
少しでも「面白いな」とか「分かりやすい」と思ってくれたら嬉しいです!
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